秋篠宮家の次女・佳子さまが12月29日に28歳のお誕生日を迎えられた。コロナ禍のためにオンラインでの行事参加が多かった昨年と比べ、姉の眞子さんから引き継いだご公務など活動される機会が増えた一年だった。皇室担当記者はこう話す。
「この1年での宮中祭祀や皇居・宮殿での行事などを除いた佳子さまの公的な外出は、東京都外の6回を含め、計23回に増えました。
皇族のなかでもトップクラスのハードスケジュールをこなされてきましたが、お誕生日にあたって皇嗣職から報道陣に配布されたペーパーの記述のほとんどがご公務に関するものでした。子供や若者、スポーツ、医療、緑化といった分野別に出席された行事についてまとめられ、佳子さまがお感じなったことやその際のご様子が記載されていました。
最後に、『誰もがより幅広い人生の選択肢を持てるようになることを、自らの可能性を最大限生かす道を選べるようになることを、そしてそれがあたりまえの社会になることを、願ってこられたと伺っております』と、佳子さまがご活動の際に胸に留められていた思いについてもつづられています。
昨年は眞子さんの結婚についてのご感想や報道などについても言及されていましたが、今年はプライベートに関する記述は一切ありませんでした」
佳子さまもご結婚やお相手を巡っては、長らく注目が集まっている。だが、2019年に国際基督教大学を卒業するにあたって、宮内記者会から寄せられた質問に対して“ゼロ回答”だったことが波紋を広げたことがある。
「この時、記者会からは“お相手はいますか”という質問がありましたが、佳子さまは『相手がいるかについてですが、このような事柄に対する質問は、今後も含めお答えするつもりはございません』と文書で“回答拒否”されたのです。
佳子さまのこうしたお気持ちは当時からお変わりないようで、今年の“ご近況”にまつわるペーパーにも明確に滲んでいると言えます」(宮内庁関係者)
父である秋篠宮さまは2022年11月のお誕生日の記者会見で、『結婚についてですけれども、今、特に何か話し合っているということはありません』と語っており、佳子さまもしばらくは公務に専念されるご決意を固めているようで――。
「皇族方が参加する宮中祭祀やご公務数はほとんど変わらない一方、将来的に結婚などで皇族数は減っていくのは明らかです。女性皇族が結婚後も皇室に残る選択肢も検討する議論も政府・与党内でストップしたままで、いまも進展をみていません。
眞子さんの結婚を巡る一連の対応などで秋篠宮家へ批判が集まりましたが、皇嗣家というお立場ゆえに、秋篠宮ご夫妻は膨大な公務をこなされなければなりません。この一年、佳子さまがさまざまな場所にお出ましを重ねられたのも、“私が皇室と秋篠宮家を支える”というご決意あってのことなのでしょう」(前出・宮内庁関係者)
皇室を支えるために、佳子さまはもうしばらく“ご公務ファースト”を貫かれるようだ。