「夫婦の日」とも言われる2月2日午後6時過ぎ、天皇陛下と雅子さまは東京・丸の内にある静嘉堂文庫美術館をお忍びで訪問された。目的は、「初春を祝う」という特別展をご覧になるためだった。
「両陛下がご覧になったのは、うさぎの冠を載せた七福神の人形など、今年の干支のうさぎにちなんだ美術品や工芸品が展示されている企画展です。
両陛下は先月23日にも東京国立博物館をやはりお忍びで訪問され、『博物館に初もうで 兎にも角にもうさぎ年』といううさぎに関する作品が集められた企画展をご覧になっているので、うさぎへの高いご関心がうかがえます」(皇室ジャーナリスト)
今年で還暦を迎える雅子さまはうさぎ年のお生まれだ。新年に公開された天皇ご一家の映像でも、陛下が雅子さまと愛子さまに明治時代に描かれたうさぎの絵画や置物について説明されている場面があった。
実は、雅子さまの“うさぎ好き”は今に始まったことではないという。父の小和田恆さんが在ソ連日本国大使館で一等書記官を務めていた当時、雅子さまもご一緒にモスクワでお暮しになっていた。5歳ごろのお写真には、うさぎのぬいぐるみを抱っこされている雅子さまのお姿が――。
「雅子さまはこのうさぎのぬいぐるみに“よしこちゃん”と名前を付けられていて、いつも一緒に過ごされていたとか。とても大切にされていたそうですが、雅子さまはある時、“よしこちゃん”をなくしてしまわれたのです。
とても寂しがっている雅子さまに、母の優美子さんが『よしこちゃんはお月さまに行ったのよ』と語りかけたのです。雅子さまはそのころ、子うさぎが登場するマーガレット・ワイズ・ブラウンの『おやすみなさい おつきさま』という絵本が大好きで、優美子さんのその言葉に、安心したご様子になられたそうです」(前出・皇室ジャーナリスト)
雅子さまは陛下と展示をご覧になりながら、“月に行ったよしこちゃん”の思い出話に花を咲かされていたのだろうか――。