23年1月2日、新年一般参賀に臨まれた上皇ご夫妻 /(C)JMPA 画像を見る

上皇ご夫妻は2月6日、横浜市のJICA横浜海外移住資料館を訪れ、開催中の企画展「雄飛ふたたび―沖縄移民の歴史とウチナーンチュの絆」を見学された。上皇さまと美智子さまは、沿道に集まった人々にほほ笑まれながら会釈され、お元気そうなご様子を見せられていた。

 

「上皇さまは昨年12月23日に89歳のお誕生日を迎えられた直後から、熱や咳の症状で体調が優れず、美智子さまも風邪のような症状があったそうです。検査の結果、新型コロナウイルスやインフルエンザではなかったそうですが、かなり体力を消耗されてしまったようで、宮内庁内でも心配する声があがりました。

 

それでも上皇ご夫妻は、新年一般参賀には“新年の大切な行事をないがしろにできない”という固い意志で臨まれておられました。その後は体力も戻ってご日課の散策を再開されましたし、上皇さまはライフワークであるハゼの研究のため皇居の生物学研究所へ通われるようになっています」(宮内庁関係者)

 

だが、上皇ご夫妻はともに80代後半という高齢であり、ご健康への心配は尽きない。そんななか、1月下旬にある人事が発令され、注目が集まっている。

 

「23日付で、外務省領事局政策課のAさんが上皇侍従に着任しました。領事局政策課は、邦人の海外渡航や海外生活を送る人に関わる政策に携わる部署。Aさんは課長補佐として同局の総務班コロナ対策チームの班長を務め、他省庁と連携しながら、新型コロナの“水際対策”措置に関わっていたそうです。

 

Aさんは本省の領事局に着任するまではコロナ禍の猛威が振るっていたドイツにおり、同地での知見も多く持っているそうです。なによりも、“水際対策”の専門家が上皇侍従に加わったということは、“絶対に上皇さまに感染させない”という美智子さまのお考えがあってのことなのでしょう」(皇室ジャーナリスト)

 

昨夏、日本中を覆った“第7波”のときには、宮内庁内でも新型コロナウイルスへの感染者が急増した。

 

「そのころは市中と同じように宮内庁でも感染者が増え、全国の出先機関を含めて1000人前後の宮内庁職員の1割程度、100人が陽性になっている時期もあったほどです。昨年99歳となられた三笠宮妃百合子さまも感染された時には、庁内には強い緊張感が走りました」(前出・宮内庁関係者)

 

特に、高齢でご体調が優れないこともある上皇ご夫妻の身の回りのお世話を担当している上皇職は、非常にさまざまなことに注意を払いながら対応していたという。

 

「コロナ禍となってからは、生活されていた高輪仮御所への立ち入りを制限し、接触を制限するようになっていました。宮内庁職員ですら、必要が認められない場合は高輪仮御所に入ることは許されませんでした。昨年4月に赤坂御所へ引っ越されてからも同様の措置が取られています。

 

天皇ご一家や上皇ご夫妻も、多くの国民と同じ基本的な感染対策に取り組まれています。美智子さまは先頭に立って実践され、上皇侍従たちも“ご夫妻に感染させたら責任が重大すぎる”と、基本を忠実に守ってきました。

 

現在は1日あたりの感染者数もそのころからぐっと減ってはいますが、新型コロナに感染してしまったときのリスクには変わりがなく、上皇さまと美智子さまも感染対策を意識しながらお過ごしになっています」(前出・宮内庁関係者)

 

5月には感染症法上の分類も、『2類』からインフルエンザと同等の『5類』になると見込まれている。美智子さまはそれでも油断されることはなく、強力な“援軍”を得て、上皇さまのご健康を守り続けられるのだろう――。

出典元:

WEB女性自身

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