同年代の学生たちと、ジャンケンを繰り返される愛子さま。そんな珍しい光景が目撃されたのは4月中旬、東京・目白にある学習院大学キャンパスだった。
学習院関係者はこう語る。
「愛子さまは4月12日に、今年度初めて登校されました。すでに4年生で、キャンパス生活は今年が最初で最後ということになりますが、愛子さまは前向きに楽しまれています。
文学部日本語日本文学科の講義の1つが『日本文学演習』で、『六百番歌合(うたあわせ)』について学生たちがそれぞれ解説していくことになっています」
歌合とは決められたテーマについて、2人が和歌を詠み、優劣を決めていく競技。「六百番歌合」は、鎌倉時代に行われたもので、教科書の底本は宮内庁書陵部が所蔵している。
前出の関係者が続ける。
「テーマは大きく分けると、『余寒』『稲妻』『枯野』といった季節や自然に関するもの、もう1つは『初恋』『遠恋』といった恋愛に関するものになります。
学生たちで自分が担当するテーマを決めるのですが、愛子さまは恋愛に関する歌のときに勢いよく手を挙げていらしたと聞きました。講義に出席していた学生たちも、愛子さまの積極的な姿勢に驚かされたそうです」
最近では、旧宮家男子との交流なども報じられた愛子さま。21歳になられ、“恋”について関心を強めていらっしゃるようだ。
天皇ご一家に近い人物によれば、いまの愛子さまの“推し”は大谷翔平選手だという。
「天皇ご一家はご家族でWBCの日本戦を観戦されていました。決勝9回の大谷選手の力投をご覧になって以来、愛子さまも熱心なファンになられたそうです。
これまで愛子さまが応援されてきたスポーツ選手は、元力士の琴光喜関と、野球の内川聖一選手。2人ともかわいらしい顔立ちでしたが、大谷選手も同じ系統ですね。
愛子さまは’09年春、7歳のときにWBCでの内川選手のプレーを見て以来、応援するようになり、同年の夏には、両陛下といっしょに観戦のために球場を訪れられています。
残念ながら大谷選手が日本で試合に出る予定は当分ないので、テレビでの応援を続けられることになるでしょう」
講義中、ジャンケン勝負による調整を経て、愛子さまが読み解かれることになったのは「寄絵恋(きえれん)」に関する、藤原定家と寂蓮法師による2つの歌だった。
ちなみに定家の歌は、
《主(ぬし)やたれ見(み)ぬ世(よ)の色を写しをく筆のすさびにうかぶ面影(おもかげ)》
「“この絵に描かれている人は誰だろうか”と、絵を見たことで、好きだった人の面影を思い浮かべて恋しく思う、という意味だそうです」(前出・学習院関係者)
テレビの前で大谷選手への秘めた思いを温めているという愛子さま。歌についてはどのような解釈を講義で披露されるのだろうか。