チャールズ英国王の戴冠式に出席された秋篠宮ご夫妻(写真:アフロ) 画像を見る

日本時間5月7日、ロンドンのウエストミンスター寺院で行われたイギリス・チャールズ国王戴冠式に出席された秋篠宮ご夫妻。各国王族や首脳らとともに、70年ぶりに行われた伝統儀式を見守った。

 

天皇陛下とチャールズ国王の親交が深いことから、天皇皇后両陛下が出席されるべきではとの意見も多くありましたが、英国王室の戴冠式や即位式にはすでに即位した王や女王は参列しないことが慣例とされてきました。エリザベス女王の戴冠式でも、昭和天皇の名代として、当時皇太子だった上皇陛下が参列されました。今回も、前例を考慮して天皇皇后両陛下と相談した結果、秋篠宮ご夫妻が参列されることになったといいます」(皇室担当記者)

 

そんななか、注目を集めているのが、紀子さまの装いだ。戴冠式では、秋篠宮さまは黒のモーニング、紀子さまは訪問着で出席された。「大変上質なお着物でした」とロイヤルファッションに詳しい石原裕子さんは語る。

 

「淡い桜色の、落ち着いた印象の訪問着は、着物の知識のある人ならいいものをお召しになっているとすぐにわかると思います。あまり華美にならずというところはやはり美智子さまの装いを意識されているのではないでしょうか。派手さはなくても、全体に金の箔を使い小菊、松、竹といった吉祥柄が用いられており、上質さが伝わってきました」(以下、カッコ内は石原さん)

 

秋篠宮さまがモーニングをお召しになっていたことから、紀子さまも正礼装である留袖や色留袖のほうがよかったのではという意見もあったが……。

 

「確かにそうなのですが、ウエストミンスター寺院での豪華な式典では黒の留袖というわけにはいかないですね。となると色留袖となるのですが、色留袖ですと上半身に柄がないため、お座りになっての式典ではどうしても華やかさに欠けるとのお考えになったのではないでしょうか。

 

訪問着でも、帯をおめでたい有職文様の花七宝にされ、結び方もお太鼓を二重にする格式高いものにされていました。帯揚げも、フォーマルな白にされていましたね」

 

今回、ブータン国王夫妻やタイ王妃も、紀子さまと同じく民族衣装で参列していた。とはいえ皇族女性の戴冠式での装いというと、ローブモンタントのイメージが強い。雅子さまは、2013年のオランダ、2015年のトンガの国王戴冠式ではそれぞれローブモンタントをお召しになっていた。

 

「雅子さまが戴冠式にお出かけになったときのようにローブモンタントをお召しになってもいいのですが、雅子さまに比べて紀子さまは華奢な印象があります。大柄な外国の方々の中に入られると、華やかさ、存在感がなくなってしまう可能性もありますね。

 

そうしたお考えから、訪問着をお選びになったと思います。色白の紀子さまにも大変にお似合いで、今回の訪問着はとてもいい選択をされていたと感じました」

 

戴冠式では、各国の皇太子夫妻が集まるブロックで一番前の席が用意されていた秋篠宮ご夫妻。皇嗣になって5年目の秋篠宮さまがこの席なのは、異例の厚遇とも言える。紀子さまの和装は、世界に存在感を示されたことだろう。

出典元:

WEB女性自身

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