上皇ご夫妻 4年ぶりの「那須ご静養」に一部から心ない声も…ご決断にあった雅子さまからのお勧め
画像を見る 19年8月、那須御用邸内で散策された天皇ご一家 /(C)JMPA

 

■被災者に開放された那須御用邸の温泉

 

上皇さまのご体調と、付き添われている美智子さまの日々のご献身については、天皇陛下と雅子さまももちろんご存じだという。

 

「上皇さまは89歳、美智子さまは88歳。天皇皇后両陛下は、常に上皇ご夫妻のご体調を心配されています。那須御用邸のご滞在も、上皇ご夫妻へ先に譲られたことになりましたが、これは両陛下からのご提案だと伺っています。

 

“気分転換のためにも、久しぶりに那須でお過ごしになってください”と、強く願われたそうです」(宮内庁関係者)

 

皇室ジャーナリストの久能靖さんもこう語る。

 

「上皇ご夫妻のご性格を鑑みれば、ご自分たちから“那須御用邸を使いたい”とおっしゃることはないと思います。天皇皇后両陛下からお勧めしたのは間違いないところでしょう。今年の猛暑と、上皇ご夫妻のご年齢を考えれば、『東京より過ごしやすい地でご静養ください』ということは、自然なご提案だったと思います。

 

それにしても、平成という時代に象徴としてのお務めを全身全霊で果たされた上皇ご夫妻のご静養や外出について非難する声があるとすれば、非常に残念なことです」

 

また那須御用邸には温泉が引いてあり、’11年に東日本大震災が発生した直後、被災者のために開放されたこともある。

 

「上皇ご夫妻が那須御用邸を避難所として使用することを提案されたそうですが、寒い時期でもあり、交通の便も悪く、断念せざるをえませんでした。その代わりに栃木県内にいた避難者を招いて、職員用宿舎の温泉に入ってもらったのです」(前出・宮内庁関係者)

 

皇室の方々が心置きなく温泉に入ることができるのは那須御用邸のみだという。雅子さまも、上皇さまと美智子さまにコロナ禍の日々と猛暑のお疲れを温泉で癒していただきたいと願われているのだ。

関連カテゴリー: