愛子さま 皇族議員選挙の立会人に!雅子さまから受け継がれる皇室の将来への危機感
画像を見る 皇室会議の予備議員を辞退された美智子さま /(C)JMPA

 

■投票で浮かび上がる皇室が直面する危機

 

投票の結果、皇族議員には前回の任期も務められていた秋篠宮さまと常陸宮妃華子さまが再選された。予備議員には、紀子さま美智子さまが選ばれたのだがーー。

 

「7日の夕方になって、美智子さまが予備議員を辞退なさり、また次点だった三笠宮妃百合子さまも辞退されたのです。美智子さまは、“皇室会議に参加すれば、上皇さまの意思を反映していると誤解を招くおそれがある”という理由からで、百合子さまは100歳という高齢のために辞退することを決められたそうです」(前出・皇室担当記者)

 

このような状況は、いま皇室が抱えている課題を浮き彫りにしている。元宮内庁職員で、皇室解説者の山下晋司さんはこう語る。

 

「愛子内親王殿下が今回の選挙の立会人になられたことは、皇室全体で高齢化が進んでいること、また、皇族数、とくに男性皇族が少なくなっていることを表しているといえます。

 

宮中祭祀の大祓の儀に皇族代表として参列するのは、原則として成年の男性皇族に限っていましたが、男性皇族が少なくなってきたことから、2014年以降は女性皇族も参列するようになりました。

 

今後は、愛子内親王殿下も成年皇族としてのお仕事を増やしていかざるをえないでしょう」

 

こうした事態を見すえられていたのか、雅子さまは愛子さまが小学4年生のころに、親しい知人に次のように語っていたという。

 

「愛子には愛子の人生があり、皇室に生まれた運命、持って生まれた運命というものがあります。もちろん親としての娘の人生への希望はありますが、私どもの気持ちだけで、あの子の運命を、どうこうするわけにはいかないのです」

 

皇室が直面する問題にも取りくむ皇室会議。将来的には、皇位継承問題が議題となる可能性もあるのだ。前出の宮内庁関係者は、

 

「今回の選挙では常陸宮さまが欠席されたため、皇室の中でも皇后さま、上皇后さま、秋篠宮ご夫妻の次に位の高い愛子さまが立会人を務められることになりました。しかし、ご身位が高いはずの愛子さまには皇位継承権はなく、現在の皇室は大きな矛盾をはらんでいるといえます」

 

また、男系男子による継承という前提はあるものの、女性天皇を認めるべきという世論は根強い。

 

「皇族議員選挙への参加は、“安定的な皇室の存続のためにどうすべきか”という問題に、愛子さまが向き合われる機会になったように思います。現状の制度では、皇族数は減少するばかりで、遠からず皇室は危機に瀕します。皇室の未来は、皇族方それぞれの1票にかかっているとも言えますし、雅子さまも“愛子自身の1票で運命を切り拓いてほしい”とお考えでしょう」(前出・宮内庁関係者)

 

愛子さまによる運命の選択を、これからも雅子さまは真剣な眼差しで見守られていく。

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