宮内庁のこれまでの対応に不満を抱かれていたという紀子さま /(C)JMPA 画像を見る

「宮内庁の判断で、整備した部分の工事費が結果的に高額になってしまい、少しでも費用を抑えたいという秋篠宮ご夫妻のお気持ちに十分応えられず、大変心苦しく思っている……」

 

11月22日に行われた定例記者会見で、そう語ったのは宮内庁の西村泰彦長官だった。唐突ともいえる“謝罪”に居合わせた記者たちも驚いたという。

 

皇室担当記者はこう語る。

 

「秋篠宮邸の大規模改修費用については、昨年9月の工事終了時に約30億2千万円と発表されています。“高額すぎる”と物議を醸しただけではなく、今年6月には佳子さまが旧御仮寓所で一人暮らしをしていることも発表され、批判に拍車がかかりました。

 

それから5カ月もたってからの宮内庁長官の改修工事についての説明に、記者たちも大きな違和感を覚えたのです。質問があったわけでもないのに、言及は5分にもわたり、“異例の説明”と報じたテレビ局もあります」

 

長官は30億円という改修費用の大部分は私室部分ではなく事務室などの公の部分にかかったもの、コロナ禍に伴って工期が延びて感染対策の費用がかさんだこともあって“結果的に”高額になってしまった、などと説明した。

 

だが宮内庁関係者によれば、

 

「西村長官は、佳子さまの一人暮らしが発表された後に、『(皇嗣職による発表は)タイムリーでなかった』と、苦言まで呈しています。秋篠宮邸に関する批判は、あくまで秋篠宮家や皇嗣職の問題であるという姿勢を見せていたのです。

 

それにもかかわらず、会見という場で、高額になった責任は宮内庁にあるとしたのです。秋篠宮ご夫妻に対し“公開謝罪”せざるをえなかったのは、秋篠宮ご夫妻、特に紀子さまの非常に強いご意向があったからと思われます。

 

11月30日は秋篠宮さまの58歳のお誕生日であり、それに先立って行われた記者会見での質問事項には、改修工事についてのものもあったそうです。『このまま何も手を打たず、殿下を批判の矢面に立たせるつもりですか』という紀子さまの長官に対するお怒りも伝わってきました」

 

静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんも次のように語る。

 

「このタイミングでの宮内庁長官の説明は、秋篠宮さまの記者会見前の“露払い”という意味があったようにも感じています。秋篠宮家は工事費の増額を望んでいなかったにもかかわらず、宮内庁の努力不足で期待に沿えなかったという構図を演出することで、秋篠宮家への批判の声をそらすことを意図したとも思えます。

 

秋篠宮家に非はないというならば、秋篠宮さまご自身が改修費や佳子さまの一人暮らしに関する説明を誠実に行われたほうが、国民からの信頼を回復することができるのではないでしょうか」

 

眞子さんの結婚問題以来、批判にさらされ続けている秋篠宮家だが、記者会見で秋篠宮さまの笑顔を見ることはできるのか。

 

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