■両陛下と愛子さまが世界に広める「和」
天皇陛下と雅子さまによる国際親善は、お二人にしか担えない“重責”だ。君塚さんはこう続ける。
「外国から国賓として招かれ最上位の接遇を受けられるのは、日本においては天皇皇后両陛下しかおられません。国益の確保といった“ハードな外交”は政府の役割ですが、両陛下による外国ご訪問は国同士の相互理解や友好親善を深めるという意味で、“ソフトな外交”と言える一面があります。
コロナ禍による制限はありましたが、今後は両陛下に春と秋の年2回など、より外国を公式訪問していただくようになってもよいのではないでしょうか」
加速する両陛下の国際親善では、早速英国のほかにも訪問国の候補が浮上しているという。
「今年で外交関係樹立100年を迎えるトルコも、ご訪問国の候補として政府内で挙がっています。地震が多い国同士で、大地震の折には救援隊を送り合うなど、官民ともにさまざまなレベルでの深い交流があります。
また2025年は日韓国交正常化60周年にあたります。その節目に、天皇皇后両陛下による韓国ご訪問を実現させようという思惑も岸田政権内にはあるようなのです。これまで韓国は日本から国賓を招いたことは一度もなく、歴代の天皇皇后も訪問されたことのない“未踏”の国です。昨今急速に改善している日韓関係の総仕上げとして、岸田文雄首相も実現に向けて熱意を抱いていると聞きます」(前出・皇室担当記者)
英国、トルコ、韓国ーー。平和外交に貢献するために世界各国を巡られる両陛下に、愛子さまもともに行動されるご決意を固められている。前出の宮内庁関係者は、
「女子中等科の卒業文集の作文に、《唯一の被爆国に生まれた私たち日本人は、自分の目で見て、感じたことを世界に広く発信していく必要があると思う。『平和』は、人任せにするのではなく、一人ひとりの思いや責任ある行動で築きあげていくものだから》とも愛子さまは綴られています。
天皇陛下と雅子さまの“世界巡幸啓”に追随される強いお気持ちが愛子さまにはあるようです。22日に宮内庁が発表しましたが、愛子さまは、大学ご卒業後に日本赤十字社に就職し、春から非常勤の嘱託職員として働かれる予定です。しかし、平和を実現するためのご活動への支援にも関わるご覚悟もお持ちで、皇族として、または日赤職員として海外を訪問される機会もあるでしょう」
雅子さまは天皇陛下と愛子さまとともに、世界に「和」を広める悲願を胸に動きだされている。