天皇陛下は64歳のお誕生日に先立つ記者会見で、悠仁さまについて異例の長さで言及された(写真提供:宮内庁) 画像を見る

ガラスや金属片が埋め込まれた人造大理石の床の上に立たれた天皇陛下雅子さまは、お足元や天井からつるされた藍染めの布をじっくりとご覧になっていた。2月27日、両陛下は東京都内で開かれている展覧会を鑑賞された。国内外のアーティストによる約100点もの作品のテーマは、“環境危機に現代アートはどう向き合うか”というもの。

 

両陛下は、未来の人類にとっても無関係ではない環境問題に、長年関心を寄せられてきた。そして真摯にご覧になった理由には、次世代への強い思いがあるという。

 

「ご成婚前から地球規模の環境破壊への危機感を抱かれており、両陛下がこうした分野の公務に臨まれる際には、周囲にも強い責任感が伝わってくると聞きます。

 

それは、“皇室の未来”についても同様です。じつは陛下がお誕生日に先立つ記者会見に臨まれた際、悠仁さまについて言及されているのですが、その内容に宮内庁内でも注目が集まっているのです」(宮内庁関係者)

 

就職を控えられている愛子さまのご様子のほかに、“皇位継承順位2位の悠仁さまのご成長”について質問を受けられた陛下は、

 

「少しずつ、皇室の一員としての務めを果たしてくれていることを頼もしく思っています。会った時などには、トンボの話や野菜の栽培、また、クラブ活動として行っているバドミントンの話など、生き生きと話してくれますので、充実した日々を送っているのではないかと思います」

 

など、これまでになくかなり長く言及されたのだ。陛下は記者会見に際し、雅子さまや側近と入念に準備されたうえで臨まれるというが、前出の宮内庁関係者はこう明かす。

 

「悠仁さまが生き生きと話される場面を見たという宮内庁職員は多くなく、また多くの国民も“笑顔が少ない”という印象を抱いてしまっているように思います。しかし陛下と雅子さまは、そうしたイメージを打ち消そうとされる意図を会見でのご発言に込められているように感じました。

 

身近な人は知っている本来の明るい悠仁さまのお姿を、“多くの国民に伝えねば”というお考えがあってのことなのでしょう。むしろ、悠仁さまの明るい一面を伝える機会を狭めてこられた秋篠宮家のこれまでの対応に、問題がなかったとは言えないはずです」

 

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