雅子さま 日帰り800キロ、現地ではマイクロバス移動…能登慰問は「被災地の負担を最小限に」
画像を見る 2月23日、天皇陛下の64歳のお誕生日を祝う一般参賀に臨まれた天皇ご一家

 

■ご訪問を端緒に支援の輪を……

 

復旧作業が進んでいるとはいえ、現在も珠洲市の一部などをはじめ断水が続いている地域があるという。さらに経済的な被害は、暗雲のように能登の人々に立ち込めている。

 

「先月末、石川県の馳浩知事は県議会で、地震による農林水産業の被害総額は約2千億円にのぼると明らかにしました。特に能登半島で盛んな水産業は、約1千億円と最も多く、被害額はさらに上振れする可能性があるというのです。志賀町、輪島市、珠洲市の22漁港は地震で海底が隆起して水深が不足したりするなど、深刻な被害が出ています。

 

両陛下はご訪問の中で、ヘリで上空から奥能登地域を視察されながら、漁港をはじめとする水産業の拠点にも足を運ばれるそうです。出発直前まで漁業関係者をはじめお会いする人々についての情報を収集され、ご訪問に臨まれるはずです」(皇室担当記者)

 

そして時間が許す限り、両陛下は復興に向けて懸命に生きる人々を励まし、力になることを誓われている。

 

「現地の住民にとっても生活の場であり、ほぼ全域が火災で焼失した輪島朝市も訪問される予定だと聞いています。ご訪問によって被害の状況が全国に報じられることで、苦しむ能登の人々に対する支援の輪が広がることにつながれば、復興への力添えになることを、両陛下は願われているのです」(前出・宮内庁関係者)

 

何よりも、今回の被災地ご訪問にかける雅子さまのお気持ちの強さは、愛子さまの節目よりも優先して臨まれるほどだと、前出の皇室担当記者は語る。

 

「3月20日に、愛子さまは学習院大学の卒業式を控えられています。“陛下と雅子さまも節目を祝われるのではないか”という声も聞こえましたが、当日は宮中祭祀もあり、また被災地ご訪問の準備を優先されるため、両陛下は卒業式には出席されないそうです。

 

東日本大震災や熊本地震、2019年の台風19号の被災地でなさってきたように、陛下と雅子さまは優しくお声がけされながら、悲嘆に暮れる人々を慰められるでしょう。またそうしたお気持ちは、愛子さまにも通じているはずです」

 

強行日程に挑まれる陛下と雅子さま。ご訪問は、悲劇が襲った能登半島の4市5町に住む約17万人の心に希望の光を灯すーー。

 

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