■愛子さまが気にされていたという“税金”
前出の皇室担当記者は、
「2006年から2012年まで日赤に勤務されていた瑶子さまは、一部の職員から、いまでいう“パワハラ”のような言動を受けられ、周囲も心配していたことがありました。瑶子さまが悩まれていたことは両陛下もご存じだったそうで、愛子さまの職場にはどんな人がいるのか、なおのこと知っておきたいお気持ちがあったのでしょう。
もちろん両陛下は“試練を乗り越えてほしい”というお考えにいたったからこそ、ご就職を応援されたのでしょうし、現在の愛子さまならば、どのような状況にも上手に対応されるはずです。また愛子さまの三重や奈良でのご様子を見る限り、“人見知り”ですら、すでに克服されつつあるように感じています」
天皇家の子女として初めて、研究機関以外の民間団体に就職された愛子さまは、この“挑戦”に生涯向き合われるご覚悟も――。元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんはこう話す。
「日赤本社のお仕事であれば、全国の支部などと電話やメールで対応されることもあると思います。そもそも皇室の姿勢と日赤の使命とは親和性が高く、愛子内親王殿下は皇族か一般国民かは関係なく、ご自身のライフワークにすることも想定した勤務の形を模索されていくのではないでしょうか」
“人の役に立ちたい”という誓いを胸に秘められて、“普通のOLとして扱って”と日赤側に伝えられていた愛子さま。だがその一方で、かわいらしいお悩みも抱かれていたようだ。
「かつて瑶子さまがなさっていたという電話応対や職場のお掃除、コピー機の用紙補充にいたるまで、“何でもやりたいです”と意気込まれていたと聞きました。
また愛子さまは内定されるまで、給与にかかる税金のことを気にかけていらっしゃったそうなのです。皇族といえども働いて給与をもらえば、一般の国民と同じく所得税などが課税され、源泉徴収されています。
愛子さまはご公務もあり、正規職員よりも少ない勤務日数になるので、給与も月13万円ほどと見込まれています。お手元に残った初任給で、両陛下に“何を贈ろうか”と思案されていたとうかがいました。両陛下はネクタイとスカーフの色や柄を合わせるリンクコーデをよくなさっておりますし、同じトーンのお品を贈られるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
“皇女”と日赤職員との両立という22歳の挑戦。愛子さまは咲き始めた桜のように美しく輝く希望を胸に、その第一歩を踏み出された。