秋篠宮さま、そして紀子さまに続き、紺のブレザー姿の悠仁さまが、憤丘前で玉串を捧げられ、深々と頭を下げられた――。

 

3月15日、秋篠宮ご夫妻と悠仁さまは東京八王子市を訪れられ、昭和天皇の武蔵野陵、香淳皇后の武蔵野東陵を参拝された。

 

悠仁さまにとって、天皇や皇后のお墓である“陵(みささぎ)”のご参拝は、昨年11月の神武天皇陵(奈良県橿原市)に続いて2度目だったが、やはり緊張されていたようだ。

 

ある宮内庁関係者によれば、

「前日の14日、悠仁さまはお茶の水女子大学附属幼稚園を卒業されました。4月からは、お茶の水女子大学附属小学校に通われますが、今回のご参拝は、卒業と新入学を曾祖父母である昭和天皇と香淳皇后にご奉告するためでした。

しかし世間一般の“お墓参り”とは、かなり意味合いが異なります。お姉さまの眞子さま・佳子さまも東宮家の愛子さまも、特に小学校入学ご報告の参拝はされませんでした。まさに将来、天皇になられるお立場の悠仁さまならではのことなのです」

 

さかのぼれば47年前の66年5月13日、皇太子さま(当時は浩宮さま)も制服・制帽で、大正天皇陵と貞明皇后陵を参拝され、学習院初等科入学をご奉告した。

 

皇室ジャーナリストの松崎敏弥さんは言う。

「悠仁さまと同じく、皇太子さまもそのときが大正天皇陵の初めてのご参拝でした。ご先祖”の陵へのご拝礼は、神武天皇から綿々と続くという天皇家の歴史に思いを馳せ、ご自身の立場を自覚することにつながります。

天皇家の祭祀とは歴代天皇の霊や神々に五穀豊穣や国民の安寧を祈ることです。天皇陵へのご参拝は、祖先との“絆”を強めるという意味で、祭祀の基礎ともなるものだといえます。天皇陛下も美智子さまもそうしたお考えから、当時6歳の皇太子さまに天皇陵をご参拝させたのです

悠仁さまの武蔵野陵ご参拝は、天皇陛下と美智子さまが皇太子さまに施された帝王教育の復活といえるものです。それにしても、幼稚園卒園式の翌日にお連れしたことからは、秋篠宮ご夫妻の悠仁さまのご教育にかける非常に強いご熱意を感じました」

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