少しずつ緑が深まってきた4月30日、東京都清瀬市を訪問した紀子さまは、市郷土博物館で結核に関する展示をご覧になったほか、結核の療養施設群があった場所を巡られていた。
就任して30年となる公益財団法人結核予防会の総裁として、たびたび同地を訪れている紀子さまだが、この日はいつもよりご表情に影が差されているようだった。宮内庁関係者は、
「やはり、この数日前に報じられた世論調査の結果をご覧になり、動揺されるお気持ちがあったのかもしれません」
共同通信は4月28日、天皇陛下のご即位5年を前に、18歳以上の男女3千人を対象に実施した皇室に関する全国郵送世論調査の結果を報じた。
なかでも女性天皇を認めるという意見が90%に上ったことは、紀子さまのみならず宮内庁内にも衝撃が走ったという。
「メディア各社が行う世論調査で、これまでも女性天皇への賛同は6~8割台でしたが、9割という高い数値で、かつ反対派が1割以下にとどまった調査結果はこれまで見たことがありません。この結果に、宮内庁内からは『愛子さまの存在感が大きくなっているからだろう』という声があちこちから聞こえてきます」(皇室担当記者)
三重県と奈良県のご訪問時の国民へ寄り添おうとされるお声がけ、日本赤十字社でのご精勤ぶり、初めての園遊会ご出席……。愛子さまがお務めに励まれるほど、より身近な存在として、親しみの感情を抱く国民が増えているのだ。
「9割という結果は、『愛子天皇』を想定した女性天皇の誕生を期待する国民がより多くなっているということの証左なのでしょう。じつはこうした機運の高まりと前後するように、“愛子さまが即位されるにはどうすべきか”と、政権上層部で検討が始まったというのです」(前出・宮内庁関係者)
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