3月、奈良県橿原市で奉迎を受けられた愛子さま /(C)JMPA 画像を見る

6月22日から29日までの英国ご訪問が目前に控える天皇陛下雅子さま。両陛下の訪英中、愛子さまは日本赤十字社でのお仕事に臨まれながら、御所で留守を預かられる。

 

「憲法で定められているとおりに、訪英中の天皇陛下の国事行為臨時代行は、今回も皇嗣である秋篠宮さまが務められます。基本的にはご身位の関係で、天皇がすべきことをほかの皇族が代行することはありません。

 

ただ、陛下が毎週行われている勤労奉仕団へのご会釈については、“両陛下が訪英されている間、愛子さまにお出ましいただくのはどうか”と期待する声も上がっているのです」(宮内庁関係者)

 

勤労奉仕団とは、皇居の宮殿や御所のある吹上地区、赤坂御用地の除草や清掃、庭園作業を行うボランティアのこと。平日の連続した3~4日間、1日あたり80人ほどが作業にあたっている。

 

参加するためには、15人から40人以内のグループ単位で応募する必要がある。申請は半年前から受け付けており、空きがあれば2カ月前までとなっているが、応募者数が多いためか、現在申請できるのは今年11月以降分だ。以前から、勤労奉仕団の抽選は高倍率として知られているという。皇室担当記者によれば、

 

「作業はその日によって内容が異なりますが、時には1日5キロも歩き回る必要があったり、力仕事も少なくありません。朝7時くらいに集合し、9時から夕方まで作業にあたるので、けっして楽なものではないのです。それでも数多くの応募が集まるのは、一般参賀でも入ることができないエリアを見学することができるチャンスという側面もあると思います。

 

しかしもっとも大きな参加理由は、天皇陛下や雅子さまから、直接お声がけいただけることにあるようです。これは『ご会釈』といわれていて、グループの代表者などがかなり近い距離でお声がけを受けるので、感動のあまり泣きだす人も毎回のようにいると聞いています。

 

勤労奉仕団に加わる人たちは、自腹で昼食も用意してやってくるほど、皇室への敬愛の念が強い人ばかりです。両陛下が訪英中はご会釈がないとあきらめていた参加者たちにとって、愛子さまがお一人でご会釈の“代行”に臨まれたのなら、これ以上ない励みになるでしょう」

 

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