天皇ご一家のご来場がアナウンスされると、観客たちから歓声が上がる。陛下と雅子さま、そして愛子さまは、観客たちに向かって笑顔で手を振られた。
9月12日から栃木県の那須御用邸で静養されていた天皇ご一家。17日には、『那須どうぶつ王国』をおしのびで訪問された。
「06年以来、コロナ禍の時期をのぞいて、那須でご静養の際は毎回のように『那須どうぶつ王国』にお見えになっています。天皇ご一家にとっては思い出深いスポットなのです。
ご一家の案内役を幾度も務めた前園長の佐藤哲也さんが、今年3月に心不全のため亡くなりました。ご一家はどうぶつ王国の関係者に、そのお悔やみも伝えられたのではないでしょうか」(皇室担当記者)
ご一家は冒頭のように、鳥たちがダイナミックなフライトを見せるバードショーの会場にも足を運ばれた。会場に居合わせた女性は次のように語る。
「天皇陛下も雅子さまも愛子さまも、とても楽しそうでした。仲睦まじいご様子を、思いがけず拝見できて私も嬉しかったです。
愛子さまは髪をポニーテールにされていて、とても可愛らしかったです。昨年、髪をお切りになったことが話題になりましたが、1年でこんなに長くなったのですね」
昨年8月、那須御用邸内で、両陛下と一緒にメディアの取材を受けられた愛子さま。記者の質問に対して、ユーモアたっぷりに次のように回答されていたのだ。
「(髪を切ったことを)気づいていただけましたか? 35~36センチくらい切りました。(頭が)軽くなって、切ったときはもう、首がすわらない感じになりました。シャンプーも楽で……」
女性も、愛子さまのこのときのお言葉を覚えていたようだ。
日本赤十字社でのお仕事がお忙しく、9月にようやくまとまったお休みをとられた愛子さま。動物や鳥たちとのふれあいで、英気を養われたことだろう。