■“受け身”ではないおつとめへの共感
「先日58歳のお誕生日に際して公表された文書で、紀子さまは“自分も娘に刺激を受けたり、学んでいる”とまでつづられており、母娘関係が良好であることを改めて強調されています。ただ、母娘お二人でのご公務が約5年4カ月なかったことで、臆測が広がっていることも間違いありません。
かつて、眞子さんと小室圭さんの結婚を当初は歓迎し、応援されていたはずの紀子さまが、小室家の金銭トラブルが明らかになると、結婚に消極的な態度を示されるようになったことがありました。紀子さまがご姿勢を一転させたことに対して、姉の結婚を後押しされていた佳子さまは、強い戸惑いを感じられていたそうなのです」(前出・皇室担当記者)
さらに紀子さまが主導されている悠仁さまの大学ご進学について、佳子さまも違和感を抱かれているというのだ。
「提携校進学制度を利用した筑波大学附属高等学校へのご進学、国際昆虫学会議への悠仁さまのご参加……いずれも“東大ゴリ押し”などと猛烈な反発が広がりました。ご公務で各地に足を運ばれ、数多くの国民と接するなかで、秋篠宮家への逆風を佳子さまが意識されていないはずはないと思います。
ご公務への臨まれ方をお見受けしても、秋篠宮ご夫妻とは若干異なるスタンスが感じられるのは、こうした皇嗣家が直面する現状への危機感が表れているようにも思えるのです」(前出・宮内庁関係者)
秋篠宮さまは、“ご公務は受け身的”“依頼を受け、意義のあることならその務めを果たす”というご姿勢を、皇嗣家のご公務への基本姿勢とされてきた。
「秋篠宮ご夫妻は、中立性や公平性を重視されているのでしょうが、佳子さまにはもう一歩踏み込んだご姿勢を感じています。佳子さまは、ジェンダー平等に関する積極的な発信を繰り返しなさっています。さらに、紀子さまから引き継がれた聴覚障害のある人々に寄り添われるご活動で、高いレベルの手話を用いながら式典でのスピーチやご交流に臨まれていることには、高い評価が集まっています。
こうした積極性は、雅子さまへの共感に根差されているようにも感じています。雅子さまはご成婚前から、児童福祉施設で生活する子供とのご交流や、国内外の恵まれない子供たちへ寄り添われるご活動を続けてこられました。
ご公務や私的なご活動でも、“積極的に国民に寄り添う”というご姿勢が一貫している雅子さまに、佳子さまが敬愛のお気持ちを深められていても自然なことなのでしょう」(前出・皇室担当記者)
服もご公務も“秋篠宮家流”と決別されて……。“雅子さまカラー”を鮮明に打ち出し、佳子さまは独自の道を歩まれていく。