広大なキャンパスの周辺を、小雨が降るなかでも楽しそうに語りながら学生たちが歩いている。彼らにとっていつもの授業日にあたる10月9日、茨城県つくば市にある筑波大学では、受験生にとっての“決戦”が静かに繰り広げられていたのだ。
この日、同大の生命環境学群生物学類などのアドミッションセンター入試(AC入試)第2次選考が実施されていた。皇室担当記者は、
「AC入試はいわゆる自己推薦型の入試です。第1次選考の書類審査、第2次選考の面接・口述試験があり、ペーパーテスト型や学校推薦型の入試とは異なる基準で受験生を評価するものです。
悠仁さまが長年続けてきたトンボなどの昆虫の研究は、ポスター展示という形でしたが、8月に京都で開かれた第27回国際昆虫学会議で研究結果が発表され、学術的にも評価されているようです。こうした課外活動の成果は、大学の推薦入試の評価基準となるため、これまでも“布石を打っている”と報じられてきたわけです。
悠仁さまが附属校に通われていることもあり、筑波大はご進学先候補としても有力視されてきた大学です。また昆虫や自然環境などの『自然誌』を学べる環境とあって、“生物学類のAC入試を受験されるのではないか”と、注目が集まっていたのです」
朝9時ごろから夕方まで実施されていたという生物学類のAC入試第2次選考。悠仁さまが筑波大学附属高校(以下、筑附)に提携校進学制度を利用して進学された際には、2022年2月に5教科の学力検査を受検されていたが……。
「AC入試の第2次選考の会場に、悠仁さまのお姿はなかったそうです。たしかに、“来学できない志願者についてはオンラインで実施する場合がある”とあります。しかしコロナ禍でも筑附に足を運ばれていた悠仁さまが、行動制限がない現在、オンラインで受験されていたとしたら、ほかの受験生と公平性を担保することが難しく、“特別待遇”という批判も起きかねないでしょう。
また昨今、“生物を除いて成績が伸び悩まれている”“教科書レベルの質問に戸惑われた”などと報じられていました。もし学力にご不安があったとしても、これまで続けてこられたトンボ類の研究への実績をもって、自己推薦型の入試に挑まれることができたはずです。
筑附から筑波大への内部進学制度はありません。筑波大には一般公募制の推薦入試制度もありますが、それも成績が優良な学生でなければ学校から推薦してもらえないのです。 悠仁さまがAC入試を受験されなかったということは、ご志望の大学は別にあるのか、あるいは学力検査を伴う一般入試に挑まれるのか……」(前出・皇室担当記者)
しかしここにきて、悠仁さまが真正面から学力をもって受験に臨まれるのではという声が、宮内庁内で広がっているのだ。