1月1日、皇居・宮殿では「新年祝賀の儀」が開かれていた。天皇皇后両陛下に続き、秋篠宮ご夫妻がゆっくりと「松の間」に入られていく。愛子さま、佳子さまとともに臨まれたこの儀式は、両陛下が三権の長や各国大使などから新年の祝賀を受けるものだ。
昨年成人し、筑波大学生命環境学群生物学類に合格した悠仁さまも、和服姿で皇居を訪れられていた。成年にともなう儀式を終えられていないため、ほかの成年皇族とは別に、両陛下に祝賀を述べられたという。
だが、こうした動静を伝える記事のコメント欄には、《もう大学進学が決まったのだから成年式を行ったらいいのに》《悠仁さまの和服姿はご挨拶にふさわしいのでしょうか》といった具合に、批判的な言説が多数集まっていたのだ。
東大推薦入学へ反対する署名活動が起こった悠仁さまのご進学先についても、筑波大ご入学決定で決着がついた。
とはいえ、世論の逆風がやむ兆候はなかなか見られない。皇室担当記者はこう話す。
「ネット上に広がる秋篠宮家に対する攻撃的な意見や発信に対して、昨年は秋篠宮ご夫妻も異例の言及をなされています。58歳のお誕生日に際して宮内記者会から寄せられた質問に対し、紀子さまは“心穏やかに過ごすことが難しい”と、ネット上に広がり続ける批判について言及されました。
また秋篠宮さまは59歳のお誕生日の記者会見で、『当事者的に見るとバッシング情報というよりも、いじめ的情報と感じるのではないか』と、強い言い回しで述べられたことも注目されました」
秋篠宮家に対する“国民の声”に対して、“いじめ的”という表現を用いながら言及されたことにも、波紋が広がった。
「いわば、一部の国民に対して苦言を呈される内容のご発言だっただけに、宮内庁内からも“国民との溝を広げてしまうのでは”という懸念も聞こえてきます。さらにいえば、こうした秋篠宮ご夫妻のご姿勢に向けた皇族方の見方も、いっそうシビアなものになってしまうことも危ぶまれているのです」(前出・皇室担当記者)
じつは秋篠宮家に対して、“恨み節”ともいえる思いを吐露されている女性皇族がいるという。ある宮家に近い宮内庁関係者はこう明かす。
「年々、各宮家が携わる公務に取材に来るメディアの数が減少傾向にあったなか、眞子さんの結婚騒動や小室家の金銭トラブルが注目されて以降、取材に来る記者が増えたそうなのです。
ある女性皇族の方は1年半ほど前にこうした状況を嘆き、『オータム家』という表現を用いて、“皇嗣家を巡る報道に対して、何かコメントを引き出そうとしてきて困る”といった思いを吐露されていらっしゃいました。オータム家とは、秋篠宮家の“秋”に由来した言い回しで、おもにネット上で散見されます。
この女性皇族は、ご公務の社会的な意義ではなく、秋篠宮家の騒動について取材されたことを、いまいましく思われたのでしょう。ご自身がそれまでにはありえなかった質問をされるのは、“皇嗣家のせい”という思いがあったようにお見受けしています」
皇族方は日本の伝統文化、社会福祉、スポーツなど、幅広い分野でのご公務を日々担われている。おつとめに注力するなかで、ほかの皇族方も秋篠宮ご夫妻のなさりように対して厳しい思いを募らせているというのだ。