「緊張しています。本日はどうぞよろしくお願いします」
18歳らしい率直なお気持ちを述べて始まった、悠仁さまが初めて臨まれた記者会見。成年の男性皇族としての第一歩を無事に踏み出され、皇嗣職の側近たちも安堵した様子だったという。
「何かミスがあれば将来にわたって影響を及ぼしかねず、側近たちばかりでなく秋篠宮ご夫妻、ご本人も当日まで張り詰めたご様子だったそうです。会見は実にご立派なもので、原稿も手元に置かずによどみなく、かつ非常に聞き取りやすく話されていた悠仁さまのご様子に、居合わせた宮内記者会の記者も驚くほどでした」(宮内庁関係者)
記者会見では、皇族としての抱負を述べながらも、時には秋篠宮さまの卵料理へのこだわりを紹介し、記者の笑いを誘う一幕も。悠仁さまが黙々とご準備を重ねられた努力が端々ににじんでいた。
一方、元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんは、悠仁さまのお話し方にある特徴があったと指摘する。
「秋篠宮殿下は記者会見でも非常にフランクというか、懇談のような話し方をされます。今回の悠仁親王殿下の会見では、天皇陛下や上皇陛下と同じような雰囲気を感じました」
4月から筑波大学に入学される悠仁さまの新生活。着々とご準備が進むなか、水面下で大きな路線変更が行われていたのだ。
「合格当初は、東京都港区にある赤坂御用地から、60キロ以上離れた茨城県つくば市まで車で通学される方針が示されていました。しかし今年に入ってから、今秋前後までに悠仁さまが大学の近くで一人暮らしをされることが決まり、急ピッチで“家探し”が行われているのです。
茨城県警ではすでに2024年度末の人事で“悠仁さまシフト”が敷かれ、課長級に相応の人材が配置されました。今後は警察庁や警視庁などからも人員が送り込まれ、さらなる警衛態勢の強化が進められる予定です」(警察庁関係者)
極秘で進められている一人暮らしの計画。それにしても、なぜ急転直下方針が変わったのか。前出の宮内庁関係者は、悠仁さまのお気持ちが決め手になったのではないかと話す。
「悠仁さまは、筑波大生の多くが寮などの下宿先から通学していることを知り、眞子さんのご結婚以降続く秋篠宮家への批判から距離をおき、自立した生活の中で、ご家族について考えたいお気持ちを抱かれていたようです」
現在の皇室典範では、悠仁さまには天皇に即位される運命が待ち構えている。かつて上皇さまは、
「天皇という立場にあることは、孤独とも思えるもの」
と、80歳のお誕生日の記者会見で述べられたことがあるが、天皇になられることは、想像を絶する孤独なお立場に身を置かれることを意味する。