■美智子さまの姿勢に「元気をいただいております」
「私も同じく90歳となり、ずっと参加していた地域の活動も、以前のようには参加できなくなりました。病院で先生から“心音がちょっとおかしいね”などと言われると、“美智子さまも何年か前に、心臓の弁に異常が見つかって、不整脈と診断されていたな”などと思い出すこともあります。
先日、上皇さまが入院され、美智子さまが付き添われているご様子をニュースで拝見しましたが、美智子さまはお元気そうで、“上皇さまのお世話に集中されているのだな”と思いました。
美智子さまは昨年10月には右大腿骨を骨折し、手術を受けられました。すぐにリハビリを始め、あっという間に杖を使わずに歩かれるようになりましたが、それも“上皇さまをお守りしなければ”という思いがあるからなのでしょう。そんな毅然としたお姿を遠くから拝見し、いつも元気をいただいています」
また、田中さんと同じく長年の交流があり、美智子さまの講演録なども担当した編集者の末盛千枝子さんは、こう話す。
「昨年は上皇后さまが骨折された後の10月24日にお会いしました。私も車いすで移動していますので、車いすを並べてお話ししたのです。話題は昔のことや共通の知り合いの近況についてでしたが、私が『脚はお痛みですか?』と伺うと、『あっちもこっちも痛いから、どれがどうなっているかわからないの』と、おっしゃって。
最近、上皇后さまにお手紙を書きましたら、その翌日に上皇陛下が入院されたと報じられました。
心配申し上げていたのですが、女官長から『(手紙は)上皇后陛下もとってもお喜びになると思います』という連絡をいただいたのです。これまで上皇后さまは、上皇陛下をお守りすることにすべてをかけてこられました。今後も、上皇后さまには、後悔なさるなどということがないようにと心から祈っております」
ご静養どころか、外出も運動も控えられている上皇さま。ご友人たちも信じているように、美智子さまは体中の痛みに耐えながらも、上皇さまのおそばで“もっとも長い夏”を乗り越えられるに違いない。
画像ページ >【写真あり】7月18日、東京大学医学部附属病院から退院された上皇さま(他6枚)
