■悠仁さまのご参内時には、愛子さまもご同席
“皇室分断の危機”を回避するため、天皇陛下と雅子さまは努力を重ねられてきたという。
「両陛下は天皇家と秋篠宮家に亀裂があるような印象を、国民が抱かないように配慮されているとお見受けします。
今年2月のお誕生日に際しての記者会見で陛下は、悠仁さまとの交流について、『会った時には、地方や都内への訪問に関する話題のほかにも、関心を持って取り組んでいるトンボ、野菜の栽培、バドミントンなどについて生き生きと話してくれます』など、これまでにないほど長く話されています。
また悠仁さまがお誕生日や、筑波大学附属高等学校ご卒業、筑波大学ご入学のご報告のために、御所に参内された際には、そのつど愛子さまも同席されています。悠仁さまに少しでもリラックスしてお話ししてほしいというお心遣いでしょう。
国会の議論がどうなるにせよ、陛下も雅子さまも、“将来の皇室は愛子と悠仁さんが両輪となって支えてほしい”と願われているのです」(前出・宮内庁関係者)
皇室の融和のために、いま何が必要なのか? 前出の小田部さんはこう続ける。
「今後は、園遊会や宮中祭祀などで、天皇家のなさりようを、悠仁さまが模範とされていくことが、大きな一歩となるに違いありません。
陛下と悠仁さまの接点が増えれば、天皇家と秋篠宮ご夫妻の間にある距離を、縮めていくことになるのではないでしょうか。さらに言えば、悠仁さまが将来、天皇に即位される意思を示されるならば、キャンパスライフを謳歌するだけではなく、皇族として自己研鑽するお時間を自ら設定し、天皇家のおそばで積極的に学ぶご覚悟が必要だと思います」
また前出の宮内庁関係者は、
「悠仁さまが、天皇陛下のなさりようを学ぶのであれば、本来は陛下に秋篠宮さまがお願いすることが必要です。
しかし秋篠宮さまは陛下に対してご遠慮されているようです。成年式の祝宴は宮殿を使用せず、帝国ホテルや明治記念館などでの開催となりましたが、秋篠宮さまが宮殿使用のご了解を得ようとすれば、陛下は快諾されたことでしょう。ですが秋篠宮さまは、一宮家の親王だからという理由で、宮殿ではなく、外部の民間施設での開催を選ばれたのです。
そんなご兄弟のご様子を見かねて、雅子さまは陛下に、『もっと悠仁さんと、お話しする機会を持たれてはいかがでしょうか』と進言されているようです。
陛下は宮中祭祀を休まれることはほぼありません。祭祀の後などに悠仁さまとのご懇談の場を設けたりといったことも、今後はあるのではないでしょうか」
台風一過だった成年式の日のように、皇室の未来も晴れやかであることを祈りたい。
画像ページ >【写真あり】09年12月、横浜市の「こどもの国」で、まだ幼い悠仁さまを笑顔で見守られる雅子さま(他9枚)
