■“女性天皇は容認”の持論は封印して……
かつて高市首相は2021年12月の『文藝春秋』でのインタビューで、
「私は女性天皇に反対しているわけではありません。女系天皇に反対しています」
と述べており、2006年1月の衆院予算委員会でも同様の発言を行っている。だが“愛子さまのご即位”という未来が開けるわけではないと、前出の宮内庁関係者は語る。
「昨年や今年の総裁選ではこうした主張はまったくありませんでした。また高市総理は24日の所信表明演説でも、『安定的な皇位継承などの在り方に関する各党各会派の議論が深まり、皇室典範の改正につながることを期待しています』とだけ述べ、かつての“持論を封印”した印象があります。
連立合意書での“目指す”という文言も、経済政策や安全保障問題と比べて表現が弱く、いささか高市総理の“本気度”には首をかしげてしまいます。さらに総裁選で支援を受けた麻生太郎副総裁が養子縁組案を主導してきた経緯もあり、今さら高市総理が麻生氏の意向に背くのは難しいのではないでしょうか」
そして“養子縁組案推進派”である自民党と日本維新の会の合体は、長らく保守派の政治家や論客が抱いてきた願望を現実とする動きすら、加速させかねないという。
天皇陛下を古くから知る学習院関係者はこう明かす。
「かつて安倍晋三元首相が、“愛子さまが即位し、旧宮家に連なる男系男子と結婚する方策が描けないか”とし、極秘で政府関係者などが動いていたと報じられたこともありました。皇統を男系男子でつなぐため、愛子さまに“政略結婚”ともいえる将来を選んでいただくことが、“もっとも理想的”だと、以前から保守派の政治家や団体の関係者たちは考えているのです」
1947年に皇籍離脱した旧宮家のひとつ、賀陽家の男性が有力な候補者の一人だという報道も相次いだ。
「賀陽家の当主・賀陽正憲さんは陛下のご学友で、かつ子息は愛子さまとも年が近く、以前から“お婿候補”と目されてきました。保守的な新政権の誕生で、愛子さまが旧宮家の男性との接点を持っていただくための動きが活発になるように感じています。
皇室の方々は、旧華族に連なる人々や学習院関係者などが設けるお茶会やパーティといった場を“出会いの場”とされてきました。そこから関係を深められていくわけですが、愛子さまにも、旧宮家の男性との“お見合い”となるような場が、次々とセッティングされていくことも十分にあるのです」(前出・学習院関係者)
まさに愛子さまのご希望をよそに結婚への外堀が埋められてしまう危険性があるというのだ。
雅子さまは、愛子さまご誕生の翌年となる2002年、ニュージーランド・オーストラリアご訪問に際しての記者会見で、愛子さまの将来について語られている。
「やはり母親として愛子には幸せな人生を歩んで欲しいなというのが、心からの願いであるということを申し上げたいと思います」
皇族として、そして一人の女性としての愛子さまの幸せを願われている雅子さまにとって、結婚の自由が奪われることはご痛心だろう。しかしたとえどのような決定があろうとも、愛子さまの未来を守り抜くという決断を、雅子さまは下されているはずだ。
画像ページ >【写真あり】「髪型可愛らしすぎる」ネット歓喜した愛子さまの“ハーフアップ姿”(他16枚)
