まん丸のつぶらな瞳で、愛子さまのカメラを見つめる子猫。そんな天皇ご一家の“新しい家族”の写真が公表されたのは12月1日、愛子さまの24歳のお誕生日だった。
「三毛猫の女のコで、『美海(みみ)』と名付けられました。もともと天皇ご一家は猫の『みー』と『セブン』をかわいがっていらしたのです。しかし昨年夏にみーが天国へ旅立ってしまい、セブンが寂しがっているのではないかと、今年8月下旬に生後4カ月半の保護猫の美海を迎えられたそうです」(皇室担当記者)
みーやセブンも保護猫だったが、みーに続いて今年の6月に一生を終えた愛犬の「由莉」も保護犬だった。さまざまな事情で、行き場を失い保護された動物たちへの天皇ご一家の思いは深い。
天皇皇后両陛下は’19年に「全国豊かな海づくり大会」に出席されるため、秋田県をご訪問。現地では犬猫の殺処分ゼロを目指している県動物愛護センター「ワンニャピアあきた」を視察されている。
当時、両陛下をご案内した元所長の金(こん)和浩さんはこう話す。
「その日、私は秋田犬の『小町』といっしょにエントランスホールでお待ちしていました。
両陛下は小町をご覧になった瞬間に、近づいていって、手を差し伸べながら、しゃがまれたのです。小町は皇后さまのほっぺを舐めたのですが、ふだんはそういったことをあまりしない犬なのに、両陛下のお優しさが伝わったに違いありません。私は小町のためにしゃがまれた両陛下にも、小町の様子にも驚きました」
両陛下は、しつけ方教室もご覧に。金さんが続ける。
「リーダーウオーク(飼い主がリードを持って主導し、犬が飼い主の横に寄り添って歩く散歩のしつけ方法)は、両陛下ともとてもお上手でした。特に皇后さまは、ワンちゃんをリードすることがお上手で、動物のことをよくご存じなのだなと感じました。
お帰りになる際に、天皇陛下がポケットからお写真を出して見せてくださり、『実は私どもも保護犬を飼っているんです。名前は由莉ちゃんです』と。ご一家と由莉ちゃんが写っている写真でしたが、陛下はセンターに来ていた子供たちにも写真を見せながら、『うちで飼っているんだよ』と話されていました」
