■皇室にも広がる期待と不安
前出の宮内庁関係者は、
「女性天皇・女系天皇の容認を含めた皇室典範改正を直前まで進めた小泉政権から約20年、大きな求心力を持つリーダーが生まれたわけですから、一気に制度改正が進む期待感が広がっています。
しかし一方で、世論の支持が薄く、かつ実現性に疑問符が寄せられている旧宮家に連なる男系男子の養子縁組案ばかりを先行させようとしてきた自民と維新が衆院で優勢となったことに、不安を口にする宮内庁幹部もいます。
それは両陛下はじめ皇族方も同様で、期待と不安が入り交じったお気持ちと拝察しています。一刻の猶予もない重要な問題ですが、多数決の原理で押し切らず、丁寧な話し合いに基づく各党の合意形成を、皆さまも願われているのではないでしょうか」
神道学者で皇室研究家の高森明勅さんはこう強調する。
「総選挙での大勝により、高市首相はこれまでにない強いリーダーシップをとることになりますが、それは全責任を高市首相一人が負うということも意味します。
喫緊の課題である、女性皇族が結婚後も皇室にとどまっていただく案についても、このたびの特別国会の会期中に一つの決着を見る可能性が高いでしょう。結婚の適齢期を迎えられた女性皇族方の人生が、見通せない状況を変える責任があることを、高市首相も自覚されていると思っています」
女性皇族の将来を左右する議論がいよいよ決着するのか注目されているなか、本誌は1月27日発売号で、総選挙後に高市首相が“愛子天皇”実現に舵を切る可能性について報じている。
じつは、高市首相が師と仰ぐ安倍晋三元首相の“幻の計画”が、再始動する可能性もあるという。前出の自民党関係者はこう明かす。
「安倍元総理は、“愛子天皇の実現を模索していた”と報じられてきましたが、即位された愛子さまと旧宮家に連なる男系男子が結婚されるシナリオの実現に向けて極秘に動いていたことも、没後に明らかになっています。
即位された愛子さまの夫が旧宮家出身の男性。その間に男の子が誕生すれば、国民の支持を得た男系男子による皇統の維持が実現する……このような構想を安倍元総理は描いていたというのです」
