■母娘の対立は皇統に関する問題でも
前出の宮内庁関係者によれば、
「エッセイのなかには旧宮家の男系男子による養子論についての詳細な記載もありました。
そうした寬仁親王がお考えをつづられた文章は、’22年に『ひげの殿下日記』として出版されています。監修を担当されたのは長女・彬子さま。彬子さまも次女・瑶子さまも、薨去されたお父さまに傾倒されており、宮内庁内ではお二方を“男系男子維持派”と認識している人も多いのです。
特にお父さまのエッセイをあらためて出版された彬子さまは、保守的なお考えが強いようです。またお母さまやお姉さまと距離を置かれている瑶子さまですが、園遊会などでは紀子さまと親しくお話しされているご様子をお見かけしたこともあります」
ほかの皇族方で、信子さまに近い考えをお持ちなのが、高円宮憲仁親王妃久子さまだという。
「ご成婚前の天皇陛下と雅子さまが親しくなるきっかけを作られたのが、憲仁親王と久子さまでした。
英国のケンブリッジ大学大学院も修了されている久子さまとは共通の話題も多く、雅子さまは何かにつけさまざまなご相談をなさっていました。まさに10歳年上のお姉さまのように慕われてきたのです。
久子さまは雅子さまが、なかなかお世継ぎに恵まれず、愛子さまがご誕生後にも男子の出産を期待されて苦しまれていたことを心配されていたそうです。
ご自身は3人のお嬢さまたちを出産されましたが、女性に男子出産を求め続ける男系維持派の考え方には違和感を覚えていらっしゃると聞いています」(前出・宮内庁関係者)
4月下旬、『週刊文春』が『「愛子天皇」じゃダメですか?』という見出しで、女性・女系天皇を巡る議論について識者による主張を掲載している。
すでに“将来の天皇は愛子さまか、悠仁さまか”という国論の二分は始まっているのだ。そしてそれは皇室内にも波及していた。
「ただ雅子さまとしては、あくまで皇室は団結につとめるべきというお考えです。皇統のあり方についての意見の相違で、分裂するかのような状態になってしまうことを、強く憂慮されています」(前出・宮内庁関係者)
静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんはこう話す。
「かつて小泉内閣で提案された『長子相続』『女性天皇・女系天皇』をめぐる議論が、悠仁さまご誕生後になされなくなったことが、現在の状況を招いたと考えています。
女性天皇・女系天皇の容認については、長らく政治家たちが“国論を二分するような議論は望ましくない”として棚上げしてきました。しかし、その間に愛子さまも悠仁さまもご成長され、議論もお二人を念頭に置かざるをえないものになってしまい、さらに難しいものになっています。
与党には、この国民的議論を数の力で押し切るのではなく、民主主義のルールにのっとって進めていくことを望みます」
国民や皇室の分裂を回避し、雅子さまの憂悶が晴れる日は来るのだろうか。
画像ページ >【写真あり】“愛子天皇”を支持するという麻生太郎氏の実妹「女性皇族」(他17枚)
