雅子さま “肝いり”皇居カフェ開業でインバウンド客激増へ…国際社会で”男系男子限定”への疑問が広がる可能性も
画像を見る 砂浜に再生された「あおもり駅前ビーチ」を視察された天皇陛下と雅子さま(写真:JMPA・2026年10月11日)

 

■限定品の販売も…世界が注目する皇室

 

東御苑に足を運ぶのは、いまや日本人だけではない。宮内庁が公表している資料によれば、昨年の入園者数は約213万人で、過去最多の223万人を記録した2019年に迫る人数だった。そして、外国人の来園者の割合は約58パーセントと、10年前の約49万人から倍増しているのだ。

 

年間120万人以上の外国人観光客(インバウンド)が訪れる場所となっている背景には、安倍政権以降、政府は一丸となってインバウンドの誘致を推進し、現在の高市政権にも引き継がれてきたことも大きいという。

 

「円安基調もあって、各省庁、都道府県、民間企業も世界の旅行者を受け入れる施策を進めてきました。宮内庁も皇居などさまざまな施設での多言語対応化、また英語ツアーを実施してきたことも、東御苑の外国人入園者が増加した要因となっているようです。

 

また皇居そのものの魅力もあります。東京駅からも徒歩圏内で、周辺エリアへのアクセスもよく、江戸城の遺構、日本の庭園や建築の様式美に感銘を受ける外国の方々が少なくないのだと思います」(前出・皇室担当記者)

 

皇居が世界に開かれていく意義について、近現代の皇室に詳しい静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、こう解説する。

 

「東御苑そのものや、三の丸尚蔵館に収蔵されている皇室ゆかりの美術品などに接することを通じて、皇室の歴史や古来の文化を、日本国民だけではなく世界の人々が知るうえで意義が大きいといえます。そのうえで、日本国民と世界の人々が、それぞれの歴史と文化の歩みを理解し合う契機となるでしょう」

 

特にカフェの入る大手休憩所では、皇室の活動を紹介するさまざまな施策も行われる。

 

「両陛下による地方や外国ご訪問の様子を記録した動画や雅楽を視聴できるコーナー、歴代天皇の事跡をたどる展示も用意されているそうです。また、ここでしか手に入らない民芸品などの記念品の売店も一角に設けられます」(前出・宮内庁関係者)

 

カフェの開業、そして休憩所の整備を、雅子さまも情熱を込めたまなざしで見守られていたにちがいない。外務省職員を経て皇室に入られてからも、国際親善のお務めに注力されてきたお志は、皇后となられた今も変わらずに抱かれているはずだ。

 

昨年12月のお誕生日に際して公表されたご感想には、

 

《異なる価値観を尊重して受け入れる寛容な社会と平和な世界を築いていくために、人々が対話を重ね、相手の立場を理解しつつ協力していくこと、そして世界中の人々が手を携えて、平和を築いていくための努力を重ねていくことの大切さを切に感じています》

 

とつづられている。前出の宮内庁関係者は、雅子さまのお気持ちをこう拝察する。

 

「世界から見ても、英国など同じ君主を戴く国々を合わせ、立憲君主制の国は三十数カ国ほどです。ゆえに多くの外国の方々にとって、皇室そのものが世界的に希有な存在で、その歴史にも自然と敬意が湧いてくるのでしょう。

 

外国で生活された日々が長い分、雅子さまもそうした感覚を理解されていらっしゃるはずです。そして両陛下は、日本国民だけではなく、東御苑をはじめ皇居が世界に開かれ、人々の憩いの場となることを願われているのでしょう。そうした交流が重なっていくことを通じて、国際的な相互理解に寄与されたいと、両陛下をはじめ皇室の方々はお考えになっているのではないでしょうか」

 

だが、宮内庁も含めて政府全体で推し進めてきたインバウンド誘致に、複雑な見方もあると、前出の皇室担当記者は明かす。

 

「皇室が代々受け継いできた御物が国宝に指定されたことに対して、“格下げ”と捉えて怒っていた関係者もいたり、そもそも皇室の施設、財産、文化を観光資源と捉える政権の方針に違和感を抱く職員もいることは事実です。

 

しかし、皇室が直面している現実に、世界の目が向けられるという側面もあります。欧州王室の次世代の王位継承者は、いまや男系男子に限る国はなくなり、長子優先とされています。

 

東御苑を訪れる外国人観光客が増えるほど、“なぜ日本は女性が天皇になれないのか”“天皇の娘が即位できないのはなぜか”という疑問が国際的に広がっていくことになるでしょう」

 

“皇居カフェ”の開業が象徴するように、東御苑が開かれていくことで、皇室の悠久の歴史と文化は広がっていく。その先に、人々が理解し合う平和な世界の実現を願われている天皇陛下と雅子さま。

 

そして皇居が開かれていくほどに、皇室が直面する現状、日本国民が疑問を抱く現在の皇位継承のあり方にも、光が当たっていく。

 

画像ページ >【写真あり】開業間近の超異例の皇居カフェ(他5枚)

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