砂浜に再生された「あおもり駅前ビーチ」を視察された天皇陛下と雅子さま(写真:JMPA・2026年10月11日) 画像を見る

「天皇皇后両陛下が今年臨まれる四大行幸啓は、先日の高知県での国民文化祭の後、残すところ11月14~15日の日程で開かれる大阪府での全国豊かな海づくり大会のみとなりました。

 

10月29日の園遊会も含め、この秋は過密スケジュールとなっていたお務めを無事に果たされる見込みが立ち、雅子さまも安堵されているのではないでしょうか」

 

こう話すのは宮内庁関係者だ。令和となり、より皇室と国民との距離を近づけるため、天皇陛下と雅子さまはさまざまな施策を進められてきた。

 

その象徴的な施設が、ついにその姿を現そうとしている。11月3日の文化の日に、皇居・東御苑にある大手門近くに新設された「大手休憩所」がオープンするのだ。

 

「2022年に計画が発表されて以降、ようやく完成しました。一部2階建ての木造平屋で延べ床面積は2800平方メートル、植栽も整えられ、皇居の景観を損なわないように設計されています。またこの大手休憩所の屋上にはデッキが設けられ、皇居内の石垣ややぐらを高い場所から望むことができます。

 

これまでの東御苑にある休憩所とは一線を画す洗練されたコンセプトとスケールで、間違いなく大手休憩所は皇居の新名所となるはずです。なかでも注目は、休憩所の一角に開業するカフェでしょう」(皇室担当記者)

 

このカフェは、東京都内などを中心に店舗を展開するコーヒー専門店「猿田彦珈琲」が運営する。そもそも皇居の公開エリアで民間の企業が事業を運営することは“超異例”だと、前出の宮内庁関係者は強調する。

 

「カフェでは、ほかでは味わえないオリジナルのコーヒーや食事を提供する予定だと聞いています。休憩所全体を運営するのは、『JTBコミュニケーションデザイン』と『丹青社』の共同事業体で、猿田彦珈琲とともに、公募を経て2社が選ばれています。

 

さらに大手休憩所の開業と同じ日に、皇室が所有していた絵画や工芸品、書道作品などを保存・公開している三の丸尚蔵館もリニューアルオープンします。

 

三の丸尚蔵館には、来場者がくつろげるスペースがなかったため、当初から大手休憩所と一体的に運営される計画でした。東御苑をいっそう魅力的な場所にするという目的があるからです」

 

元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんは、在職当時を振り返りつつ、こう話す。

 

「私が宮内庁に勤めていたころ、一般参賀などの行事では各部署の応援を得て、ほとんど職員だけで担っていましたが、もうそういう時代ではないのでしょう。

 

カフェの運営に民間企業が入ることで、利用者に対するサービスの向上が期待できます。施設の拡充で、より多くの人々に皇室のことを知ってもらおうとすることは素晴らしい取り組みです。皇居内のことですから、天皇皇后両陛下の了承も当然得ているはずです」

 

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