鶴、亀、倉…地名にあったら土砂災害に要注意!な意外漢字10
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■動物漢字にも注意が必要

 

【鶴】読み方:ツル/地名:原鶴、鶴巻

「ツル」は水の流れを指す「水流」に由来するため、浸水や土砂災害に要注意。当て字に「都留」や「弦」。東京都世田谷区弦巻は、過去にゲリラ豪雨で浸水。令和元年東日本台風では、宮城県黒川郡大和町の鶴巣地区で浸水被害が。

 

【亀】読み方:カメ/地名:虫亀、亀の瀬

「カメ」は「噛め」に由来。浸水や浸食されやすい地形、崩壊を示唆する地名に付けられる場合がある。河川の近く、特に蛇行部であれば氾濫の痕跡を示唆することも。’04年の新潟中越地震では新潟県長岡市の虫亀で地すべりが起きている。

 

【蛇】読み方:ジャ/地名:蛇崩、蛇窪

「ジャ」は急流や土石流などを示す場合がある。地方によっては土石流のことを「蛇抜け」「蛇喰」と言う。水の流れを蛇に見立てたという説も。東京都世田谷区と目黒区を流れる蛇崩川沿いは、ゲリラ豪雨で浸水しやすいことで知られる。

 

【鷲】読み方:ワシ/地名:鷲尾、尾鷲

「ワシ」は古語で「速く進む」の意味。「鷲」がつく字は土砂災害の危険を示す地名に多いが、川沿いであれば急流を意味する。’19年10月に千葉県で死者13人を出した大雨で、茂原市鷲巣地区などが川の氾濫で浸水被害に遭っている。

 

【蔵/倉】読み方:クラ/地名:佐倉、蔵作

「クラ」は「抉る」に由来。’04年の福井豪雨では、2つの沢の合流地点に位置する旧美山町(現在は福井市)の蔵作地区が土石流で大きな被害を受けた。’19年10月の記録的豪雨では千葉県佐倉市で100件超の土砂崩れが発生。

 

「ただし、もとあった地名が、市町村の合併により、広域の住居表示になっている場合もあります。これらの字が含まれていないからと安心せず、自分が住んでいる土地がどのような性質の場所であるのかを把握し、適切な避難行動に結びつけることが重要です」

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