【エスカレーターでは手すりにしがみつく】
運転中のエスカレーター上で大きな揺れが発生したら、振り落とされないよう手すりにしがみつき、「つかまって!」と前後にいる人たちにも大声で伝える。踏段が崩落する恐れがあるので、揺れが収まったら素早くエスカレーターから離れ、非常階段を使って屋外に脱出する。
【スーパーでは従業員通用口付近へ】
発生直後、買い物かごなどですぐに頭部を守る。そして商品の陳列棚から離れる。近くに従業員だけが出入りできるバックヤードがあれば、その前で揺れが収まるまで退避。バックヤードの出入り口前の空間は棚などがないことが多く、倒れてきたものによって負傷するリスクが減る。
【“地下からの脱出”は焦らずに】
地下街は地上よりも揺れが小さく、耐震構造であるためむしろ安全。地下にいると“生き埋め”になると心配しがちだが、地下街は30m以内に地上への出入り口が設けられているので焦らないこと。揺れが収まってから、すみやかに地上の安全な場所に移動する。
【揺れたときは電信柱からは離れる】
道路上では、周囲や頭上に倒壊しそうな塀や落下物の危険がなければ、揺れが収まるまでその場でじっとしておく。その際、信号機や電柱にはしがみつかないこと。根元部分が腐食している場合もあるので、大きな揺れによって折れたり、倒壊する恐れがある。
【電車内では手すりをつかんで身を低く】
走行中に大きな地震が発生した場合、電車は急停車する。その際に体が投げ出されないよう、つり革や手すりにつかまり身を低くしよう。横転などしていない限り、電車内は比較的安全なので、2次災害に遭わないためにも、焦って電車の外に出ようとしないこと。
自宅では建物倒壊により圧死しないように、外出先では落下物の下敷きにならないように、生き残るための知恵を頭に入れておこう。