■自分も涼しい「水浴び」掃除
「次は『水浴び』掃除です。風呂場の丸ごと洗いや家の外回り掃除は、服がぬれて寒いし、いつでもできるものではありません。でも、猛暑だからこそ水浴びをして涼むことができるんです。水を大量に使って体もびしょびしょになりながら掃除すると、寒いくらいに全身が冷えます」
【3】家の外回りを水掃除
家の外回りを大胆に水掃除。まずは雨戸を閉め、虫の死骸などがたまりがちな戸袋の中をシャワー掃除。次は、雨戸→網戸→ガラス戸の順に、洗車用などの大きいブラシに中性洗剤をつけてゴシゴシ洗い、水でざ―っと流せばOK。自分の体も冷えてスッキリ。ベランダや玄関ポーチのゴシゴシ洗いもおすすめ。
【4】風呂場丸ごと水掃除
部屋のエアコンを切って掃除をスタート。柄の長いブラシを泡立て、天井から壁、床までざーっと丸洗い、水シャワーですすぐ。天井をすすぐとき自分もびしょぬれになり、しばらくエアコンが必要ないくらい冷える。エアコン代の節約もかねて、ぬれてもいい服や水着などを着込んで、レッツ丸洗い!
冬なら寒さのためお湯を使うこともあるが、今は水道水がぬるま湯状態。余計な光熱費がかからない点も夏掃除のよさだ。
■油汚れに「ウエットシート湿布」
「最後は油汚れに『ウエットシート湿布』の掃除です。油汚れは大変そうなイメージがあるかもしれませんが、今の時季ならするんと落とせます。
ひどい汚れも、油汚れ用のウエットシートを湿布のように貼りつけて10分おくと、汚れが溶け出してさっと落ちます」
【5】換気扇フードやコンロ周りの壁に
換気扇フードやコンロ周りなどの油汚れには、油汚れ用のウエットシートをぺたぺた貼って10分放置。シートの洗剤成分と気温の高さで、油汚れが溶け出しするんと落ちる。シートを1 箱使い切るつもりで大量湿布作戦を!
【6】家電の見えない外側汚れをオフ
空中に飛び散った見えない油はキッチン中を浮遊して、家電類のぬめりの原因になる。油汚れ用ウエットシートを冷蔵庫、電子レンジなどの外側に貼りつけ10分放置。その後、さらに拭き取ればさっぱり。新品家電の顔に戻る。
シートは使い捨てだから、汚れたらすぐに捨てられるのも気楽でよい。
「ウエットシートは開封してから時間がたつと、乾いてしまって使いづらくなります。いっそ1日で使い切る勢いで、バンバン使いましょう」
夏掃除をするのとしないのとでは、冬場・年末の負担が雲泥の差だという藤原さん。
「今年の夏は暑いので、外に出る際は帽子をかぶるなど万全の準備で挑みましょう。
最後に、油汚れといえば換気扇。高温で油汚れは落としやすいものの、換気扇まわりは暑く、作業がつらいことがあります。真夏日を避け、もう少し涼しい時に掃除することをおすすめします」
猛暑こそ大掃除でダニのいないクリーンな住環境をつくろう。