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(写真・神奈川新聞社)

横浜市の「浜なし」の生産農家で、花に花粉を付ける授粉の作業がピークを迎えている。浜なしとは、市内で栽培されるナシの認定ブランド。授粉は白い花が見ごろとなった時季、先端に綿の付いた棒を使い、一つ一つ手作業で行う。収穫シーズンは8~9月という。

同市緑区北八朔町はナシ生産が盛んな地域の一つ。鮫島慎治さん(45)は約7千平方メートルの土地で、主に「幸水」と「豊水」の栽培を手掛ける。

ナシの花は桜よりも1週間ほど遅れて満開になり、授粉作業は、この時季の天候の良い日を選んで行うという。「花の咲いている期間は限られているため、時間との勝負。今年は先週後半に始まり、今週末には終える予定」と鮫島さん。幸水は8月中旬、豊水は9月初旬に旬を迎え、ほとんどが直売所で販売される。

「横浜の場合、消費者が近くにいるため、木の上で完熟させ、収穫した物をすぐに販売できるのが魅力。甘さやみずみずしさが全然、違います」と鮫島さんはアピールする。

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