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(写真・神奈川新聞社)

江戸時代の庶民が巨大な木刀を担ぎ、大山を参拝した行事を再現したイベントが山の日の11日、伊勢原市内で行われた。小学生から70代までの約200人が参加。40センチ~4メートルの長さの木刀を手に持ったり担いだりして、大山阿夫利神社下社への山道を登った。

 

大山詣でに向かう江戸の町民たちは職や地域ごとに「講」というグループをつくった。彼らは「武運長久」を祈って真剣を奉納した源頼朝の故事にならい、納め太刀と呼ばれる巨大な木刀を担ぎ、大山の麓の宿坊(旅館)まで約70キロを2、3日かけて歩いた。

 

イベントは伊勢原青年会議所の主催。同神社社務局から土産物屋の立ち並ぶこま参道を経て女坂を登り、下社まで約2・5キロを歩いた。市内のサッカーチーム「FCしらゆりシーガルス」の仲間約40人と参加した男児(11)は「納め太刀にサッカーがうまくなりますようにと願いを込めた。登るのはつらかった」と話していた。

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