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(写真・神奈川新聞社)

横須賀市議会は13日、地方自治法100条による調査委員会(百条委)を開き、吉田雄人市長ら3人を同法違反(偽証)容疑で告発することを決めた。帆船「日本丸」招致の経緯について市議会で虚偽答弁があったと指摘された問題や、市の全額出資法人が建築基準法に違反した状態でバーベキュー施設を営業していた問題を巡る証人喚問で、虚偽の陳述があったとしている。10月14日の定例会本会議で議決する見通し。

 

百条委の調査対象となったのは、横須賀開港150周年記念事業として昨秋実施した帆船招致の経緯。吉田市長は昨年11月の証人喚問で、招致決定前に面談した船長との会話に関して「(招致の話題や念押しは)なかったと記憶している」と証言したが、帆船側の説明と食い違うことから虚偽と判断した。

 

バーベキュー事業では、市全額出資法人「シティサポートよこすか」が建築基準法に基づく建築確認の申請をしないまま、コンテナを活用して営業していたことが問題化。市の是正指導の過程で、市長が担当者に問い合わせや指示をしたかどうかに関する質疑で「特にありません」とした証言が、市職員の証言や法人の内部資料とみられる書類と異なるため、偽証に当たるとした。

 

このほか、バーベキュー問題関連で同法人の石渡戸秋司前代表理事と事業に関わった男性職員も同容疑で告発することを決めた。

 

市議会は昨年10月に百条委を設置後、帆船招致や違法バーベキュー問題に加え、市長の献金者を職員として採用した問題の計3件を審査してきた。

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