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(写真・神奈川新聞社)

横浜・生麦での操業開始から90周年を迎えたキリンビール横浜工場(鶴見区)が10月1日、リニューアルオープンする。四半世紀ぶりの見学施設の大規模刷新で、工場見学コースも充実。最新設備の導入で体験型コンテンツを充実させ、五感でビールづくりの魅力に触れられる施設に変身する。

 

新しい工場見学ツアーでは、キリンと横浜工場の歩みを映像で伝えるシアターが新設されるほか、麦芽の試食やホップの香りに触れ素材の役割を体感する機会も。仕込み釜に最新映像技術を組み合わせ、釜の内部の様子を見られるコーナーや、発酵タンク内部のミクロの世界に自らが入り込む演出で酵母の働きを学べるコーナーなど、体験型コンテンツ主体のツアーに生まれ変わる。

 

工場見学以外でも、ビール醸造や包装などの研究員体験ができるフリースペースを新たに設けるほか、ビールづくりの体験教室を拡充して展開する。

 

同工場は横浜市中区の山手地区にあったが、1923年に関東大震災で倒壊したため、26年に現在地に移転した。今回、90周年の節目を記念して広報施設を大幅リニューアルした。

 

28日、林文子横浜市長らが招かれた記念セレモニーでキリンビールの布施孝之社長は「あらゆる世代の方に楽しんでいただく施設を目指したい」。林市長は「キリンビールは横浜全体の観光振興に大きく関わっている。その状況がますます拡大しうれしく思う」と祝福した。

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