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(写真・神奈川新聞社)

 

来年5月に横須賀・津久井浜で開催が内定しているウインドサーフィンのワールドカップ(W杯)を盛り上げようと、俳優で競技歴約25年の石丸謙二郎さん(63)が大会アドバイザーを務めることになった。津久井浜を活動拠点とする石丸さんは「役者(話し手)という立場から、初心者にも分かりやすく観戦方法などを発信したい」と意気込む。

 

テレビ番組のナレーターとしても知られる石丸さんの素顔は、大のマリンスポーツ好き。ウインドサーフィンは37歳で始め、14年には日本歴代3位となる瞬間最高時速73.71キロのスピードを記録したほどの腕前だ。現在は津久井浜で40歳以上のマスターズ大会も主催する。

 

風以外の動力を一切使わずに海面を進む競技の魅力を、石丸さんは「見えないはずの風が視覚的に見えるようになってくる。トビウオが水面ぎりぎりをはねるような爽快感は何物にも代えがたい」と語る。

 

首都圏から近く、「これだけサイドショア(横風)が常に吹くゲレンデは日本中を探してもない」と話す津久井浜には、年間100日ほど訪れることも。24日、横須賀市役所で対談した吉田雄人市長からアドバイザー就任を打診され、快諾した。

 

国内で最後にW杯が開かれたのは1993年の静岡・御前崎大会。「日本ではもう二度と開かれないと思っていたから、夢のような話。こっちが浮足立たないようにしないと」と話す石丸さん。「荒波の上を時速70キロ以上で滑走するスピード感を、ぜひ楽しんでほしい」と話し、年齢を問わない生涯スポーツとしても広く市民らに発信したい考えだ。

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