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(写真提供:東海大理学部大場武研究室/神奈川新聞社)

 

火山ガスの噴出が続く箱根山(箱根町)で、5段階の噴火警戒レベルが最高の5(避難)となった場合を想定した大規模な避難訓練が、2017年度中に実施されることになった。7日、県庁で開いた箱根山火山防災協議会で取り組み方針を了承した。

 

噴火警戒レベルは現在は1(活火山であることに留意)だが、15年4月から活発化した火山活動では、ごく小規模な噴火を経て3(入山規制)まで引き上げられた。

 

その後、協議会がまとめた避難計画はレベル4(避難準備)、5の事態も想定し、大涌谷の火口域から半径2.1キロ以内を避難対象地域に設定。訓練では、この範囲内の宿泊施設や交通機関などの協力を得て、一斉に避難誘導を行う方向だ。

 

これとは別に大涌谷の園地内で定期的に避難訓練を行う。また、大涌谷の全面再開に向けた調整や地滑り対策の検討も進める。

 

黒岩祐治知事は協議会終了後、全面再開について「噴気が続いているので、いつになるか予測は難しいが、できるだけ早く再開したい」と説明。山口昇士町長は「以前の大涌谷園地のにぎわいに戻っているが、10年先も人命第一という方針で、安全安心に大涌谷を楽しんでもらえる環境に早く持っていきたい」と述べた。

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