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(写真・神奈川新聞社)

 

相模原市緑区、愛川町、清川村にまたがる宮ケ瀬ダムで定期的に行っている観光放流が人気を集めている。開始15年目となった2016年度は、見学者数が7万5,276人に上り、過去最多を更新した。

 

国土交通省相模川水系広域ダム管理事務所によると、観光放流は地域振興を目的に毎年4~11月の毎週水曜日、第2日曜日、第2・4金曜日などに年間約70日実施している。午前11時と午後2時の2回、6分間、落差約70メートルのダイナミックな人工瀑布(ばくふ)が無料で楽しめる。

 

16年度の見学者は15年度の5万7,108人から大幅に増加した。17年度も初日の4月5日に前年度の3倍近い751人が見学、好スタートを切った。

 

同事務所広域水管理課は「国交省が16年度から公共施設の現場を訪れる『インフラツーリズム』のPRに力を入れた。交通アクセスが良い宮ケ瀬ダムがマスコミにも取り上げられ、民間調査で黒部ダムを抑えて観光ダム1位となったことが見学者が急増した要因」と推察している。

 

ダムのレジャー性に着目したのが地元の愛川町。新たな観光の目玉として16年11月、夜間に観光放流を見学するツアーを試行して約160人が参加。17年度は10月に規模を拡大して本格開催を予定している。

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