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(写真・神奈川新聞社)

 

川崎市川崎区のマッサージ店で昨年、小学6年生の女児=当時(12)=を働かせていた事件で、児童福祉法違反(有害支配)容疑で逮捕された元経営者の男が「研修期間」として1カ月以上無給で女児にマッサージの仕事をさせていたことが10日、県警への取材で分かった。

 

元経営者は、福岡県出身で住所不定、無職の男(49)。県警少年捜査課と川崎署に今年4月、逮捕されたが、同容疑者は「雇ったことは間違いないが18歳以上だと思っていた」と供述、容疑を否認している。

 

捜査関係者によると、女児は昨年7月下旬、同店の前で従業員の男(43)=同容疑で書類送検=から「マッサージ嬢として働いて研修期間が終わったら数万円あげる」と声を掛けられて入店。7月下旬から9月中旬にかけてほぼ毎日勤務し、夏休み期間中は朝から夜まで、学校がある時は放課後に働いていた。しかし、「研修期間」とみなされ、本来時給千円以上とされていた報酬を得られなかったという。

 

女児は薄いネグリジェに下着姿で、紙パンツだけを身に着けた男性客を相手に接客していた。また自ら21歳と偽って働き、後日に偽造した身分証を持参し店側に見せていたとみられる。

 

女児の母親が昨年9月中旬、「きのう登校した娘が学校から帰宅していない」と行方不明者届を同署に提出。県警の捜査員が同店の寮にいた女児を保護した。

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