image
(写真・神奈川新聞社)

 

殺傷事件があった県立障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市緑区)の仮移転後についての住民説明会が13日、同区千木良で開かれた。現在無人となっている園舎は県が管理し、機械警備を中心に津久井署の協力を得ながら県職員が定期的に見回ることが報告された。また、入倉かおる園長から月命日の26日は、正面入り口に机を出すような形で献花台を用意する方針が示された。

 

説明会は4月から新しい組織となった県福祉部共生社会推進課の柏崎克夫課長のほか、施設を運営するかながわ共同会の米山勝彦理事長らが出席。柏崎課長は「建物内でセンサーが感知すると警備会社が駆け付ける。正門や裏の出入り口は門を閉めて施錠する」と説明した。また、夜間は、防犯面から正門付近の街灯を修繕して6月初旬にかけて点灯させる準備をしているという。米山理事長によると、4カ所のグループホームやデイサービス相談支援事業は継続していくという。

 

出席した住民側からは「作業部会で地元住民の意向を聞く場もつくってほしい」「保育園さえ開設が難しい世の中で、町中につくる小規模施設は現実的に難しいのではないか」「施設の規模より質(機能)の問題だと思う」などとさまざまな意見や要望が出た。

関連カテゴリー:
関連タグ: