(写真・神奈川新聞社)
横浜大空襲を次世代に語り継ぐ「『5.29』横浜大空襲祈念のつどい」が29日、横浜にぎわい座(横浜市中区)で開かれた。約80人が体験者の言葉に聞き入り、平和への思いを新たにした。「横浜の空襲を記録する会」の主催で47回目。
黙とうをささげて犠牲者の冥福を祈った後、体験者が登壇。当時13歳だった打木松吾さん(85)=横須賀市=は「空襲後に街を見下ろすと夜のように暗く、死を覚悟した」と振り返り「絶対に戦争はしてはいけない」と強調。
教師だった三木弘子さん(92)=藤沢市=は学校に避難してきた人を手当てし、「黒い死体の山を見ながら夢中で帰宅した」と話した。
同会の藤井あつしさんは「不安定な政治情勢の影響もあり、体験者の話には戦争に対する危機感がにじみ出ていた。今後も平和の大切さを次世代に引き継ぎたい」と話した。
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