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(写真提供・新江ノ島水族館/神奈川新聞社)

 

新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸)は、深海に生息する「タギリカクレエビ」の繁殖に世界で初めて成功した。育成が非常に難しいとされてきたが、国立研究開発法人「海洋研究開発機構」(JAMSTEC、横須賀市夏島町)との共同研究により実現した。22日から同水族館で公開している。

 

タギリカクレエビは、2001年に初めて鹿児島県鹿児島湾で発見された。16年10月、同水族館で366個体がふ化し、1個体が稚エビ(全長20ミリ)にまで育成した。

 

同水族館は「ふ化すると親の個体を離れ、幼生は長期間、浮遊生活を送る。ほとんどが死んでしまうが、今回、奇跡的に1個体が生き延びた」と喜ぶ。飼育公開しながら、深海生物の生態について詳しく調査したいとしている。

 

問い合わせは、同水族館・電話0466(29)9960。

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