(写真・神奈川新聞社)
荒廃した雑木林を再生した川崎市宮前区初山の「とんもり谷戸」で13日、子ども自然探検隊の森遊びが行われ、約30人の小学生と保護者が参加した。谷戸の保全に取り組むボランティア団体「飛森谷戸の自然を守る会」のメンバーが、ロープ遊びや竹製の水鉄砲作りをアドバイスした。
1996年に設立された同会は、コナラやクヌギの雑木林の手入れを20年以上続け、光が差し込み鳥や昆虫が集まる森を維持してきた。参加者は、谷戸に自生する竹を使い、昔ながらの筒型水鉄砲を作った。急斜面の木にロープを張ったスリルある「ターザンロープ」も楽しんだ。
同区内から家族4人で訪れた自営業の工藤和祐さん(44)は「都会の里山で竹工作ができるのは貴重な経験」と話していた。
谷戸は約3.2ヘクタールに、雑木林、用水路、水生植物観察池などがあり散策路で結ばれている。同会の高木一弘会長(66)は「里山の雑木林は人の手が入らないと荒れてしまい生き物がすみにくくなる。地元に残った貴重な緑を守り続けたい」という。
10月に稲刈り体験、11月に森・里山遊びが行われる。
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