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(写真・神奈川新聞社)

 

養蚕業が盛んだった地域の歴史を伝える「藤野の養蚕」展が27日まで、相模原市緑区吉野の古民家「吉野宿ふじや」で開かれている。市立博物館の主催、ふじの里山くらぶの委託事業。入館・参加無料。

 

会場では養蚕の仕事を写真パネルで紹介。ふ化したカイコをはじめ、地域で織られた反物の和服など約100点が展示されている。

 

展示に協力した中島充子さん(68)=緑区小渕=は祖母から受け継いできた約100年前の反物を使った梅模様の小紋入り和服や、娘や孫娘の節句やお宮参りに欠かせないひっ掛け着物などを自宅で丁寧に保存してきた。今回の展示に合わせて幼少時の養蚕経験などを備忘録として和紙にしたためて紹介。「着なくても、伝えることが大事ですよね。お金では買えない。これが宝物かな」と話していた。

 

繭玉でパンダやウサギ、緑区のイメージキャラクター「ミウル」を作るクラフト体験のワークショップが人気で、子どもたちが熱心に取り組んでいた。

 

20日午後2時からは講話「津久井の養蚕」が開かれる。月曜休館。問い合わせは、吉野宿ふじや・電話042(687)5022。

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