(写真・琉球新報社)
24日午後2時45分ごろ、沖縄県糸満市西崎町の美々ビーチいとまんで落雷が発生し、男性4人が負傷した。うち宜野湾市の会社員男性(40)が意識不明の重体で本島南部の病院へ救急搬送された。北中城村の自営業男性(50)、糸満市の土木業男性(50)、浦添市の会社員男性(36)の3人も雷の電撃傷による左手小指骨折や擦過傷などの軽傷を負ったが命に別条はないという。
糸満市消防本部によると意識不明の男性は当初、心肺停止状態だったが、駆け付けた救急隊員とドクターヘリの医師による救急処置で心拍と呼吸は復活した。沖縄気象台によると、落雷発生直前の午後2時42分、沖縄本島全域に雷注意報が発令されていた。
落雷があったのはビーチ入り口の広場。発生当時は雨が降っており、近くにあるトイレなどの屋内で雨宿りをする遊泳客らが多数いたという。
遊泳客やビーチ管理者らによると、落雷発生直前の雷注意報を受けて、遊泳を中止し、建物内へと避難するよう、アナウンスが流れていたという。
また、被害が出る数分前にも近隣での落雷が確認されていた。午後2時49分に119番通報があり、駆け付けた救急車とドクターヘリによって4人の男性は搬送された。
心肺停止状態の男性の救助に当たった同ビーチのライフガード、上原壮八さん(41)は「砂浜にいた遊泳客を避難させようと誘導した直後だっただけに驚いた。早く意識を取り戻し、無事でいてほしい」と心配そうに話した。
県内の落雷事故では、2004年に名護市と今帰仁村を結ぶ古宇利架橋工事現場で、男性1人が死亡した事例がある。
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