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山鹿小からの手紙をうれしそうに読む、石嶺小音楽部の児童ら=15日、那覇市首里石嶺の石嶺小
(写真・琉球新報社)

那覇市立石嶺小学校音楽部と熊本県の山鹿(やまが)市立山鹿小の児童との間で、熊本地震後から手紙を通じた交流が続いている。両校はNHK全国学校音楽コンクールの県大会小学生の部で優勝し、25日の九州大会に出場する。“良きライバル”との再会に、石嶺小音楽部の児童らは胸を高鳴らせている。

 

手紙を先に送ったのは、石嶺小音楽部。4月の熊本地震を受け、これまでコンクールなどで面識があった山鹿小の児童らの生活や学校の状況が気になった。5月に部員ら約70人が手紙を書いて送った。「熊本は大丈夫ですか?」

 

手紙を受け取った山鹿小の担当教員から、音楽部顧問の工藤かや教諭にすぐに無事であることとお礼を伝える電話があったという。約3カ月たった13日、山鹿小から石嶺小に約30通の手紙が届いた。

 

部員一人一人が書いた手紙には、それぞれ九州大会への出場が決まったことへの報告とともに「石嶺小の皆さんの手紙で元気になれた」と感謝の言葉もあった。佐久本祐汰君(12)=6年=は「思いが伝わってうれしい」と喜ぶ。

 

手紙を読んだ児童らは「被害の大きい地域の人を歌で元気にしたい」との山鹿小児童の言葉が「印象に残った」と口々に話した。「地震で大変だったはずなのに、ほかの地域のことを心配している。優しい」と伊禮駿君(11)=6年。川平華さん(11)=6年=は「大変だった分、勝つために燃えていると思う。負けてはいられない」と闘志も燃やした。

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