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(写真・琉球新報社)

沖縄県渡嘉敷島の水田で育った黒米を使用した新商品として、同村初の泡盛「渡嘉敷」がこのほど特産品として製品化された。6月から島内の各ホテル、民宿、居酒屋などで限定販売され“渡嘉敷の味”として島民や観光客らから好評を得るなど、新たな島産品として期待されている。

 

製品を新開発した同村阿波連区でホテル「ケラマテラス」を経営している国吉栄治さん(渡嘉敷村商工会青年部長)は、島産の泡盛がないので何とか新開発できないものかと、商工会の青年部活動の中で、久米島町の米島酒造の田場俊之代表取締役社長に相談したところ、全面協力を得られた。渡嘉敷産黒米を入れた特産加工品の泡盛を米島酒造所で製造して商品化したという。

 

国吉さんは「島の活性化のために渡嘉敷ブランドを作りたいと思っていた。渡嘉敷村でしか飲めない“幻の酒”を国立公園のきれいな海を眺めながら楽しく味わってもらいたいので、渡嘉敷に足を運んでほしい」とアピールした。

 

ダイビングで訪れ「渡嘉敷」を味わった松浦真夏さん(37)=横浜市=は「すっきりして飲みやすく、香りも良くておいしい。お土産に買っていきます」と話した。720ミリリットル、30度、3500円で島内で販売中。(米田英明通信員)

 

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