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関係者から花束をもらい笑顔を見せる上原アキさん=19日、糸満市国吉の国吉構造改善センター(写真・琉球新報社)

 

【糸満】糸満市国吉の上原アキさんの数え104歳を祝う祝賀会が19日、同国吉の国吉構造改善センターで開かれた。親族や区民約100人が参加して上原さんの長寿を祝福し、今後の健勝を祈念した。上原さんは20日が誕生日で、満103歳を迎えた。

 

上原さんは1913年、男3人、女2人の5人きょうだいの4番目、次女として生まれた。18歳で嫁ぎ、20歳で長男を出産、男8人、女2人の子宝に恵まれた。

 

沖縄戦の惨禍も乗り越え、農業で生計を立てて子どもたちを育て上げた。現在は孫が6人、ひ孫が8人いる。

 

100歳を超えてからも自分で料理や洗濯をしたり、ゲートボールに参加したりするなど元気に生活している。地域や門中の行事を実施する際には“知恵袋”として活躍しており、昔ながらの作法を助言するなどしているという。

 

上原さんは「104歳を多くの人に祝ってもらいうれしい。ずっとがんじゅーでけがも病気もあまりしたことがなく、自分でもこんなに年を取ったのかと驚いている。これからも若い人が分からないことを教えてあげながら、長生きしたい」と笑顔を見せた。

 

親族代表であいさつした医師の國吉毅さん(57)は「アキさんには字国吉の知恵袋として、今後も元気で地域の人たちに助言をしてほしい」と激励した。

 

ひ孫の新垣兆史さん(24)は「いつもカメーカメー(食べなさい)攻撃で優しい、自慢のひいおばあちゃんだ。これからも元気で長生きしてほしい」と話した。

 

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