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(写真・琉球新報社)

 

東京拠点に流行発信

 

【沖縄】東京を拠点に独自のアパレルブランドを展開する沖縄市出身の女性がいる。昨年5月に「HENZA」(東京都渋谷区)を設立し、社長兼デザイナーを務める平安座レナさん(27)だ。20歳で上京後、ファッションの専門学校で3年間、みっちり知識を習得。起業前には海外バイヤーやブランドの設立も経験した。「自立した女性は美しい」をコンセプトに、自社ブランド「HENZA LOS ANGELES」を展開中だ。

 

洋裁の資格を持っていた母の影響で、幼い頃から服飾に興味があった。7~8歳で既にミシンの扱い方を覚え、ポーチや人形を自作していたほど。高校時代にデザイナーの夢を固めた。

 

沖縄キリスト教短期大学で英語を学び、上京。ファッション専門学校の文化服装学院に通いながら、新宿駅のビルにあるアパレルショップで販売経験を積んだ。そこは店の前を1日に2万人が通る流行の発信地。「学校とショップのバイトの両立で忙しい日々だったけど、いい経験だった」

 

卒業後に2年勤めた貿易会社の大昌貿易行(東京)では、同社初のアパレルブランド「ROSEM」の設立を任され、プロデューサーに。若者を中心に人気を博したが、社内の一事業ではできることに制約もあった。独立の気持ちが高まり、退社後すぐに起業した。

 

照り付ける強い日差し、表情豊かな人々、休日にヨガを楽しむ女性たち-。自社ブランドでは、その開放的な雰囲気に魅了されたロサンゼルスの女性の生活文化をイメージする。「慌ただしい生活の中で、自立した女性がオフを満喫できるファッションに」。商品はシャツやデニム、スマートフォンカバーなど幅広い。

 

ウェブ販売を中心に、東京と沖縄では限定ショップを定期的に開く。雑誌の掲載も増えた。今月13日からはクラウドファンディングのサイト「READY FOR」で資金を募り、昨年11月末に発表した香水2種を広める。

 

華やかな業界だが、ブランド同士の競争は激しい。「まずは自分たちがどういうブランドに位置するのか、見極めたい。将来的には沖縄に工場を設け、アジア展開もしたい」。確かな経験を糧に夢を着実に形にする姿は、コンセプトでうたう「かっこいい女性」そのもの。平安座さんの活躍から目が離せない。