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採石場の山(右)の頂上付近から落ちてきた岩=2日午後1時34分、名護市安和の部間集落(古堅一樹撮影)(写真・琉球新報社)

 

2日正午すぎ、名護市安和の採石場で、高さ約80メートルの岩山から直径約4メートルの岩が落下する事故があった。岩は木をなぎ倒して落石防止の鉄柵を突き破り、近くの集会所に隣接するブロック塀を破壊して止まった。けが人はいない。

 

業者が採石するために発破した際、岩が突然横滑りし、集落付近まで転がった。大きな衝撃音に驚いた付近住民が集まり、一時騒然となった。業者は横滑りした箇所の採石について「今後は発破しないで、機械を使うことも検討する」としている。

 

岩が転がり落ちた敷地や破壊されたブロック塀は、業者が落石の危険性を想定し事前に補償金を出し買い取った場所だという。ただ、集会所「部間神あさぎ会館」が隣接しており、落石時は住民ら8人が中にいた。幸いけが人はいなかったが、同会館にいた久高初枝さん(76)は、普段は開けて稽古する会館の窓を閉めていたと明かし「(琉舞の稽古を終え)帰るところだった。びっくりした」と語った。

 

同地区では過去にも落石があり、鉄柵を施していたが、それも破壊した。安和区の幸地隆作区長は「(これだけ大きな岩が)落ちてくること自体に驚いている。再発防止を徹底することに尽きる」と語った。

 

採石場を監督する那覇産業保安監督事務所は本紙の取材に対し「(業者に)原因究明と再発防止対策を調べ対応するよう求めている」と話した。